ティーイングエリアからホール左側150ヤード前後にOBゾーンがあるのでフックは禁物(2番ホール・348Y・P4)

三陸の海を眺望できる丘陵地約8万坪に9ホールのコースが完成したのは1967年10月。設計は9ホールコース多く手がけている丸毛信勝だった。

【宮城・仙塩ゴルフ倶楽部浦霞コース】ゴルファーなら一度はプレーに訪れたい秀麗なコース

●住所／宮城県塩竈市庚塚1●コースプロフィール／9H・2889Y・P36●●開場／1935年 ●設計／赤星四郎(写真は5番ホール・317Y・P4)

昭和の初期、東北には本格的なゴルフ場はまだなかった。仙台にあった12ホールのサンドグリーンでゴルフに興じていた日本酒「浦霞」の佐浦菊次郎。1933年に本格的なコースを造ろうとし赤松の生える丘陵地を確保し、赤星四郎に設計を依頼。当時、重機はなく人力での工事となり完成には時間がかかったが1935年10月に6ホールが完成。名称は仙臺カントリー倶楽部とされ、東北初の芝のグリーンを持つコースだった。

写真上/右ドッグレッグで曲がり角の直前がマウンドになっている。方向性の良いショットで攻めたい(4番ホール・474Y・P5)。写真左下/クラブハウスはぬくもりとくつろぎを体感できる。写真右下/米軍の接収解除後も倶楽部チャンピオンは第1～5回まで米軍人だった

1944年食糧増産の名目で軍に買収されたが、畑になる前に終戦となり、コースは荒れずに済んだ。戦後は米軍のレクリエーション施設となり3ホールが増設された。赤松林が美しく印象的なホールが展開する。 ※2024年7月23日号「週刊ゴルフダイジェスト／隠れた宝石コース」より一部抜粋