神奈川県民の6割強が「知らない」と回答 横浜で27年に開催の国際園芸博
神奈川県が9~10月に18歳以上の県民3千人(有効回答1263人)を対象に行ったニーズ調査で、2027年に横浜市で国際園芸博覧会(園芸博)が開催されることを「知らない」との回答が6割強(63・8%)に上った。「知っている」は23%で、「言葉は聞いたことがある」(11%)を合わせても34%にとどまった。 【イメージ図で見る】各展示施設、夜間開園の様子 園芸博は27年3~9月に上瀬谷通信施設跡地(同市瀬谷、旭区)で開催を予定し、1千万人以上の有料来場者を見込む。県も出展を決め、今年10月に基本構想を策定。市とともに機運の醸成に努めているが、開幕まで2年余りの段階で、県民への浸透に課題を残していることが浮き彫りになった。 地域別では、横浜市居住者は「知っている」が42・4%で「知らない」の39・4%をわずかに上回ったが、川崎市居住者の84・3%、相模原市居住者の85・4%は「知らない」と答えた。 また、16年に県立障害者施設「津久井やまゆり園」(相模原市緑区)で起きた殺傷事件を受け、県が策定した「ともに生きる社会かながわ憲章」を「知っている」との回答は6・3%にとどまった。県は憲章の普及に努めているが、前年調査の9・4%から低下した。「知らない」は68・6%に上った。
神奈川新聞社