早春の山野草展 京都府立植物園 左京区 早春の訪れ告げる
この時期に野山で咲き始める草花を集めた展覧会が、京都市左京区の府立植物園で始まり、春の訪れを告げています。この展覧会は、野山で咲く草花・山野草の愛好家が集まる「京都山草会」と府立植物園が、山野草の魅力を広めるため、毎年この時期に開いています。36回目を迎えたことしは、この時期にしか見られない丹精込めて育てられた山野草がおよそ250点展示されていて、清楚で可憐な草花によって、心なごむ空間が広がっています。なかでも、黄色のかわいらしい花を咲かせているフクジュソウは、京都府が絶滅のおそれがあるとした「指定希少野生生物」で、府内では、丹後や乙訓地域でしか見られないということです。そのほか、地面に張り付くようにして花を咲かせるカンアオイなど、会場には多くの絶滅危惧種の草花が展示されていて、訪れた人は珍しい草花をじっくりと眺め、春の訪れを感じていました。「早春の山野草展」は、18日まで開かれています。