アメリカンや軍事用!? 公道で乗ってみたいバイクも続々登場 レーシングライダー大久保光のEICMAレポート
EICMAにはこのように面白いバイクやメーカーがたくさん出展しているのですが、その中にはイタリア軍のブースもあり、イタリア軍で使用されていたと思われるバイクも展示されていました。 その中で、ひと際印象的だったMoto Guzziの「Super Alce 500」をご紹介したいと思います。 そもそもこのMoto Guzziというメーカーはイタリアのバイクメーカーで、第二次世界大戦時には軍用のバイクも製作していました。 その軍用バイクの1台としてこのバイクがあったみたいなのですが、戦場を走ることを前提として作られている為、前方には大きな鉄板が装着されており、色もダークグリーン風の塗装となっています。 また2人乗りが想定されたデザインとなっており、後ろに乗る人のためのハンドルも装備。昔のバイクということで、今のバイクとリアブレーキとチェンジペダルの場所が左右逆になっているのも、注目ポイントです。 個人的にはとても気に入っているデザインのバイクですが、だいぶ古いモデルなので現在は博物館などでしか見ることができないと、ブースの担当者の方が説明してくれました。 現在の軍隊でもバイク部隊というものは各国で存在しており、日本の自衛隊でもカワサキの「KLX250」が採用されています。 そしてもちろんカワサキグリーンの代名詞とも言える蛍光緑ではなく、自衛隊の迷彩グリーンに塗装されているのも自衛隊用バイクの特徴の1つです。主に軍隊では偵察部隊でバイクが使用されることが多く、自衛隊のバイクも偵察部隊の車両として活躍しています。
大久保光