「俺がファンキー加藤だ!!」ソロデビュー10周年・命削って歌ってきた加藤が振り返るFUNKY MONKEY BABYS時代「一見ダサいことも、生き残るためにがむしゃらにやった」
みんなのバレンタイン#2《前編》
今年でソロデビュー10周年を迎えるミュージシャン・ファンキー加藤。2月14日のバレンタインデーには、約3年ぶりとなる新曲『優しい光』がリリースされる。今回は多くの人が愛を伝えるバレンタインにちなんで、10年間の歩みを振り返りながら、ファンキーモンキーベイビーズへの深い愛や解散当時の葛藤、そして“命を削って歌っている”とまで表現するライブへの想いを聞いた。(前後編の前編) 【画像】「靭帯切ったことも…」デビュー当時の苦悩を語るファンキー加藤
ファンモンからソロへ。踏ん張り続けた10年間
–––ソロデビュー10周年おめでとうございます。アニバーサリーイヤーを迎えられた今の気持ちをお聞かせください。 ファンキー加藤(以下、同) ありがとうございます。「自分なりに無我夢中に踏ん張り続けてきた10年」だった気はしますね。 –––「踏ん張り続けた」というのは? やっぱりFUNKY MONKEY BABYS(※注1、以下ファンモン)が解散して、3人から1人になったときに、苦労がたくさんあって。のちにグループ再始動ということにはなるのですが、当時は1人でやっていかなきゃいけないというプレッシャーが相当ありました。 僕にとって、ファンモンという存在がすごく大きく、強い光を放っているので……それに追いかけられるような日々だったなと。 –––ファンモンという多くの人に愛されていたグループからソロ活動にシフトする際、不安や葛藤はありませんでしたか? そもそもファンモン解散の時点で、僕らとファンの方々との間に少しテンションの差があった気がします。 僕らはメンバーだったDJケミカルがいつかは住職になるということがわかったうえで活動していたので、そのゴールを東京ドームという大きな舞台で迎えられたという充実感とか、安堵感のほうが強かったんですよ。 でも、ファンの方々はそうではないですよね。愛していたグループが解散することで、寂しさだったり、悲しみだったり……そういった感情の乖離はあったと思います。ただ、解散後にも再始動を望む声をたくさんいただいたので、悩みながらも、ファンに背中を押されながらソロ活動を決意しました。 ※注1 「FUNKY MONKEY BABYS」はファンキー加藤、モン吉、DJ ケミカルの3人で2004年に結成された。2013年6月に解散したが、2021年3月11日TBS「音楽の日」にて1夜限りの3名フルメンバーでの再結成を果たす。そして同月、ファンキー加藤、モン吉の 2人で 「FUNKY MONKEY BΛBYʼS」と改名して再始動している