「俺がファンキー加藤だ!!」ソロデビュー10周年・命削って歌ってきた加藤が振り返るFUNKY MONKEY BABYS時代「一見ダサいことも、生き残るためにがむしゃらにやった」
ライブは「俺がファンキー加藤だ!」と思える場所
–––加藤さんは、ソロでもグループでも、ライブをとても大切にされています。ご自身にとって、ライブとはどういった存在でしょうか。 「一番好きな自分に会える場所」ですかね。さっきも言ったように、僕って基本的に自信が無いんですよ。いつもネガティブな感情に心を掻き乱されてしまう。 でも、ステージ上にいるときだけは、すごく自分に自信が持てるというか。ファンキー加藤という変な名前も、ステージ上なら堂々と叫べるんです。「俺がファンキー加藤だ!!!」って。 –––そのメンタリティを保つために、ライブ前に必ず行うこととかあるんですか? マイナス思考なので、ルーティンはたくさんあります(笑)。でもジンクス的なものではなくて、たとえばライブの3時間前に炭水化物を摂って、1時間半前にはストレッチを始めて……みたいな、身体パフォーマンスをフルで発揮できるように考えられたものです。 ライブはやっぱり体力を使うので、食事や運動の面はいつも細かく管理しています。これは、ソロ活動を始めてから、より強く意識するようになりましたね。 –––ソロとグループでは、ライブ中に使うエネルギーも違ってくるんですね。 そうなんですよ。ソロになって運動量が増えたことで、「これはやり方を変えなきゃな」と思って。 最近はステージドリンク類も増えて、普通の水と経口補水液、蜂蜜を入れたスロートコート(ハーブティ)、あと酸素缶と喉のスプレー、点鼻薬……とかでドリンクホルダーがパンパン。 この前、モン吉のドリンクホルダーを見てみたら水2本しか入ってなくて、「お前すげぇな!」って(笑)。そんなところにも、僕と彼の性格の違いが出ていますね。 –––2024年4月28日には、ソロデビュー10周年記念ライブ「I LIVE YOU 2024 in 日比谷野外音楽堂」が控えています。 3年ぶりのソロライブで、しかも野音といういくつもの伝説を作ってきたステージで歌えるというのは、本当に愛と感謝の気持ちでいっぱいです。ファンキー加藤としての10年間がどういうものだったのか、ファンの方々と答え合わせをしたい気持ちです。 インタビュー・文/毛内達大 撮影/恵原祐二