京都「年末年始に鑑賞したい展覧会」個性あふれる辰の画、シュルレアリスムなど必見の3選
鑑識眼を信じて集めてきた、洗練されたコレクション。初代古香庵は、懸命に追い求めた美術品を秘蔵せず、来客をもてなす場などに積極的に使用しました。時代、そしてジャンルも超えた作品が織りなす空間を、ぜひ細見美術館で味わってください。 【開館25周年記念展Ⅱ「挑み、求めて、美の極致ーみほとけ・根来・茶の湯釜ー」】 細見美術館 京都市左京区岡崎最勝寺町6-3 会期/~2024年1月28日(日) ※一部展示替えあり 開館時間/10時~17時休館日/月曜(祝日の場合、翌火曜)、12月25日(月)~1月4日(木) 入館料/一般1,400円、学生1,100円
「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」
“シュルレアリスム”とは、過剰なというフランス語の“シュル”と、現実主義を意味する“レアリスム”をつなげた言葉。20世紀にフランスの詩人であるアンドレ・ブルトンが、シュルレアリスム宣言を発表し、始まったこの文芸・芸術運動は、1920年代には日本にも波及しました。シュルレアリスムの影響を受けた画家たちは、超現実的なイメージを用いた作品を多く残しています。 シュルレアリスム宣言の発表から100年を記念して、京都文化博物館では「『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本」が2024年2月4日まで開催されています。
シュルレアリスム運動は、日本では詩の分野から始まり、その後絵画へと広がりました。人間精神の解放と自由を求めた画家たちは、第二次世界大戦に直面し、軍国主義下の日本で弾圧の対象となってしまいます。表現の自由が奪われ、シュルレアリスムを巡る状況が悪化するなか、それでも切実な想いを作品に託しました。同展では、困難な時代に描かれた画家たちの作品群を通して、多様なイメージの展開と、彼らが生きた時代を振り返ります。 【『シュルレアリスム宣言』100年 シュルレアリスムと日本】 京都文化博物館 京都市中京区三条高倉 会期/~2024年2月4日(日) 開室時間/10時~19時30分(入場は19時まで) 休館日/月曜 ※1月8日(月・祝)は開館、12月28日(木)~1月3日(水)、1月9日(火) 入場料/一般500円、大学生400円、高校生以下無料