【年齢別】20代~50代女性の薄毛、「出産後に髪がもとに戻らない」「男性AGAと同じに」注意すべき年代は?
男性だけでなく女性にも現れ、薄毛や抜け毛を引き起こすAGA。男性は局所的に毛が薄くなる一方で、女性は全体的に少しずつ薄くなる「びまん性脱毛症」であることが多く、ホルモンバランスや生活習慣の乱れ、慢性的なストレスが原因になるそうです。更年期前後の40~50代の女性を中心に、近年は20~30代前半の若い世代でも増えているというこの疾患。年代別の原因や特徴を宋有奈先生(クリニックフォア新橋院)に聞きました。 【一覧】「怖っ!」「私も危険かも…」年齢別でチェック!女性の薄毛の危険信号 ■【20~30代】若くても睡眠不足で更年期と同じ状態に? 30代後半での出産後はとくに注意 「男性型脱毛症」と訳されるAGAは、男性ホルモンに起因して発症するのが特徴。一方女性は、更年期障害の前後などに女性ホルモンの分泌量が減少すると、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスが乱れ、男性ホルモンの濃度が相対的に高くなって薄毛が引き起こされます。ただ近年では更年期の時期に限らず、「20~30代の若い世代の方の受診も増えている」とか。 「20~30代の場合は、食生活や睡眠などの生活習慣の乱れや慢性的なストレス、過度なヘアカラーやパーマが原因となっていることが大半です。睡眠が足りずに成長ホルモンが不足すると、女性ホルモンの分泌量が減少して更年期の時期と同じような状態に。また、極端なダイエットなど食生活の乱れは、栄養不足で髪がやせ細り、抜けやすくもなります。慢性的なストレスは頭皮の血行不良の元ですし、ヘアカラーやパーマは毛髪だけでなく頭皮環境にもダメージを与えます」 20~30代で妊娠・出産した場合、その期間は女性ホルモンが減少するため、抜け毛が増え、髪が薄くなることもあります。若年層であれば、基本的には出産後にホルモンバランスは元に戻り、栄養素を奪われる授乳期が過ぎた頃には毛髪も回復します。しかし、「年齢によっては注意も必要」と先生はアドバイスします。 「30代後半くらいになると、出産後もなかなか髪の毛が生えてこないというケースもみられます。年齢的に、女性ホルモンの数値が下がっているためと考えられるので、そういう方には抜け毛を防止するお薬、発毛を促すお薬を処方しています」