曙ブレーキが社長交代、日産出身で元三菱自副社長の長岡宏氏が就任 2025年1月1日付
曙ブレーキ工業は12月19日に開いた取締役会で、事業再生ファンド、ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)の長岡宏非常勤顧問(62)が2025年1月1日付で社長CEO(最高経営責任者)に就任することを決めたと発表した。長岡氏は同年2月末日開催予定の臨時株主総会を経て、代表取締役社長CEOとなる。宮地康弘社長CEO(67)は退任する。 筆頭株主がトヨタ自動車からJISに代わることを受けて決定した。JISは保有する議決権のない株式の一部6300株を2025年1月15日までに普通株式に転換する。転換後、JISの保有割合は50.72%に増え、トヨタの保有割合は第2位となる見通し。 同社は19年に私的整理の一種である事業再生ADR(裁判外紛争解決手続き)を申請し、今年6月に事業再生計画が終了していた。新たな経営体制の下、JISとの連携と信頼関係を強固にし、企業価値の向上を急ぐ。 長岡 宏氏(ながおか・ひろし) 京都大学大学院工学研究科航空工学専攻修士課程修了。1986年4月日産自動車入社、2014年4月常務執行役員、19年4月三菱自動車専務執行役員、20年2月代表執行役、21年4月副社長などを経て24年11月から現職。25年1月1日付で曙ブレーキ工業社長CEOに就任予定。1962年3月生まれ。群馬県太田市出身。