パート先では社員が異動するたびに、プレゼント代として「2000円」を徴収されます。週3勤務なので正直負担ですが、今後のためにも我慢して払い続けるべきでしょうか?
異動や退職する人に向けて餞別(せんべつ)やプレゼントを用意する職場も多いでしょう。従業員が有志でお金を集め、現金や商品券、プレゼントなどの形でまとめて渡すのが一般的です。ただ勤務時間が短いパートなどの場合、「仕事で関わりがなかった」「給与が少ない」などの理由で負担を感じることがあるかもしれません。 本記事では餞別代を徴収されるときの対処法などを紹介します。 ▼毎日「8時50分」から朝礼が! 定時は9時だけど「残業代」は請求できる?「義務」か判断するポイントとは?
職場で徴収されるお金にはさまざまなものがある
異動や退職する人への餞別として、「1人2000円を集めます」などとお金を徴収されたことがある人も多いのではないのでしょうか。複数人で餞別を渡す場合、1人あたり1000~3000円程度が目安になるといわれています。 また結婚や出産のお祝い、バレンタインデーのお菓子代など、さまざまな場面で従業員からお金が徴収されることがあります。 このようなケースではあくまで有志、つまり賛同者だけが徴収されます。自分が払いたくなければ払わなくても構いません。とはいえ基本的に全員から集めることが暗黙の了解になっているケースが多く、ほぼ強制的に徴収されている人がほとんどでしょう。
餞別の徴収を断るメリットとデメリット
パート労働者は勤務日数や勤務時間が少ないので、社員と比べて給料は低くなるものです。あまり関わりのない社員の異動であれば、数千円の餞別代が惜しいと感じることもあるかもしれません。餞別の徴収を断る判断材料にするために、メリットとデメリットを確認しましょう。 ■餞別の徴収を断るメリット 餞別の徴収を断ることで金銭的な負担から解放されることは、大きなメリットといえるでしょう。 1人あたり2000円の餞別代を徴収されると仮定すると、異動する人が3人いるだけで6000円もの出費になります。2024年3月現在、東京都の最低賃金は1時間当たり1113円であるため、6000円は約5時間の労働時間に該当します。限られた労働時間で得たお金を、他人ではなく自分のために使えるようになります。 ■餞別の徴収を断るデメリット いくら有志だけからが原則とはいえ、餞別代の徴収は半ば強制になっているケースがほとんどではないでしょうか。断ることで他の従業員の反感を買う可能性があることがデメリットです。 また「Aさんには払ったけどBさんには払わなかった」というイメージがつき、仕事がしにくくなる可能性もあります。