フィアット500に上級グレード、ドルチェヴィータが復活 シックな青色が特徴の限定車も登場
エントリー・モデルのカルトと2グレード体制になった
現在、フィアット500は、2気筒のツインエア・エンジンが2023年10月に生産を終えたことで、1.2リッター直列4気筒エンジンのみのラインナップとなっている。 【写真13枚】EVの新型が出た今も高い人気で先代型の販売が継続されているフィアット500の内燃機関モデルに復活した上級グレードの「ドルチェヴィータ」とそれをベースにした限定車「グランデ・ブル」の詳細画像をチェック ◆500Cがラインナップに復活 今回、ツインエアに設定されていた上級グレードの「ドルチェヴィータ」(Dolcevita)が1.2リッター・エンジンで復活。ハッチバックの「500 1.2 ドルチェヴィータ」と開閉式キャンバストップを備えたオープン仕様の「500C 1.2 ドルチェヴィータ」の2モデルが追加された。ちなみに、これまでフィアット500唯一のモデルだった「500カルト」には500Cの設定がなかったので、久々のオープン仕様の復活となる。 ◆クローム仕上げのディテール エクステリアには、ハロゲン・ヘッドライトやフロント・フォグランプ、クローム仕上げキット(エグゾーストパイプ・フィニッシャー、アクセントライン付きフロント&リア・バンパー)、16インチのダイヤモンドカット・アルミホイールと195/45R16タイヤが装着されている。また、ルーフは500ドルチェヴィータがガラス、500Cは開閉式のキャンバストップとなる。 インテリアには、ブラックのファブリック・シート、エコノミーモード・スイッチ、フルオート・エアコン(ダストポーレンフィルター付き)を装備。そのほか、リア・パーキングセンサー(アラーム式)、スマート・オルタネーター(充電制御機能付き)なども採用されている。 ◆特別色をまとったグランデ・ブル 加えて、ドルチェヴィータをベースとした限定車の「フィアット500/500Cグランデ・ブル(Grande Blu」も350台限定で発売。ボディ・カラーは限定色の「エピックブルー」で、カブリオレ・モデルには人気のアイボリー・カラーのソフトトップが採用された。インテリアには、ボディ・カラーに合うブルーのレザー・シフトノブやインパネが特別装備されている。 価格は、カタログモデルの500 1.2ドルチェヴィータが309万円、500C 1.2ドルチェヴィータが326万円。350台限定の500グランデ・ブルは315万円、500Cグランデ・ブルは332万円となっている。 ◆デビューフェアでポーチをプレゼント なお、2024年5月18日(土)、19日(日)の2日間、グランデ・ブル・デビューフェアが開催される。特設サイトより申し込みの上、正規ディーラーに期間中訪れると「フィアット オリジナルポーチ」がプレゼントされる。 数少ない欧州Aセグメント・ハッチバックのフィアット500。現在は、電気自動車=バッテリーEVの500eと併売されていて、冒頭で触れたようにツインエア・エンジンはすでに生産を終えている。1.2リッター・モデルがいつまで併売されるのかは明らかにされていないが、新グレードと限定車の登場は、完熟極まったフィアット500に乗るチャンスといえるだろう。 文=塚田勝弘 (ENGINE WEBオリジナル)
ENGINE編集部
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