2025年どうなる、国民民主党の行方は?注目の3つの動き…波乱の臨時国会を越え
■②玉木代表 役職停止3か月、影響は?
“国民民主の顔”玉木代表。現在、役職停止中。女性との不倫問題は「党の名誉や信頼を傷つける行為にあたる」などと指摘され、玉木氏は2024年12月4日から3か月間、役職停止処分を受けている。“103万の壁”などの交渉が本格化するなかでの処分となり、交渉力の低下を懸念する声があがっていた。 しかし当初から国民民主の幹部は「いま訴えている政策は玉木ありきでは決してなく、みんなで考えた党の政策。交渉のパワーが落ちたり、こちらが言いにくくなるようなことは決してない」と断言。事実、古川代表代行や榛葉幹事長、浜口政調会長などが現場の最前線に立ち、与党との協議に臨んだ。 また、玉木氏のメディア露出も減ることはなく存在感を維持し続けている。ただ、ある立憲議員は「勢いに乗っている間はいいが、与党との協議がつまずけば、一気に存在感を失うだろう」と冷ややかな口調で話す。処分が明ける2025年3月4日には代表の役職に復帰する予定の玉木氏。玉木氏にとっても真価が問われる一年となりそうだ。
■③2025年の参議院選挙 国民民主党は勝てる?
玉木代表の役職停止処分後のNNNと読売新聞の12月の世論調査を見てみても、国民民主党への期待の高さがうかがえる。 支持する政党では、1位・自民党(24%)に続き、2位・国民民主党(12%)と、野党第一党の立憲民主党(8%)を初めて上回った。この結果を受けて、立憲民主党の関係者は「こちらとしては危機感しかない。参院選はこのままでは比例票を持っていかれる」と心境を打ち明けた。立憲の大串代表代行も「しっかり発信の仕方はやっていかないといけない。伝えるところは熱心に頑張っていきたい」と強調する。 2025年は夏に参議院選挙を控えていて、立憲は1人区の候補者一本化を中心に野党連携を強化したい考えだ。ただ、ある国民民主幹部は、世論調査の数字などを背景に「うちは候補者調整するメリットが全然ない」と強気の姿勢。あくまで国民民主の党勢拡大を目指す考えだ。 国民民主党にとって2025年はいったいどんな一年になるのか。その動きはいっそう注目されそうだ。