[国スポ少年男子]PK戦でGK田中が3本ストップ!福岡県が愛媛県に競り勝ち、3位に
[9.25 国スポ少年男子3位決定戦 愛媛県0-0(PK2-3)福岡県 駅スタ] 25日、「SAGA2024第78回国民スポーツ大会」サッカー競技少年男子の部3位決定戦が鳥栖市の駅前不動産スタジアム(鳥栖スタジアム)で行われ、愛媛県と福岡県が対戦。福岡が0-0(PK3-2)で勝ち、3位となった。 【写真】森保監督、スプリンクラーから子どもを助けて猛ダッシュ 愛媛は今大会で初のベスト4進出。準決勝で佐賀県に2-4で敗れたものの、この3位決定戦は最高成績更新をかけた一戦だった。先発はGK松浦悠希(宇和島東高、2年)、DFは右から高須賀蓮(愛媛U-18、1年)、石原拍(愛媛U-18、1年)、曾我暖(今治U-18、1年)、福石拳太郎(愛媛U-18、2年)の4バック。中盤は中本崇太(愛媛U-18、1年)と主将の渡邉俊史(松山北高、1年)のダブルボランチで右に玉城千也(愛媛U-18、1年)、左に小松海晴(愛媛U-18、1年)、2トップを菅範十(愛媛U-18、1年)と俵拓斗(愛媛U-18、2年)が務めた。 対する福岡県は準決勝で広島県に0-2で惜敗。神奈川県と両チーム優勝だった2015年以来2度目、初の単独優勝の目標を達成することはできなかった。それでも、勝って大会を終えることを目指して3位決定戦に挑戦。先発はGK野上陸翔(北九州U-18、1年)、DFは右から鬼塚桂汰(東福岡高、1年)、藤川虎三(福岡U-18、1年)、落合春翔(北九州U-18、1年)、坂本馳空(飯塚高、1年)の4バック。中盤は1ボランチに三浦亮将(北九州U-18、1年)が入り、インサイドハーフが鶴元銀乃介(飯塚高、2年)と松浦拓夢(福岡U-18、1年)、右SH前田陽輝(福岡U-18、1年)、左SH武本匠平(福岡U-18、1年)、そして1トップを細入巧幹(東福岡高、1年)が務めた。 前半、福岡がボールを保持する時間を増やすが、愛媛はコンパクトな陣形の守りで左右へのスライドを徹底。アプローチの鋭い渡邉や中本が中へ入ってくるボールを奪い返し、攻撃に結びつける。だが、福岡も切り替えが速く、球際の強度が高い。サイドのスペースを活用しながら攻め、武本のクロスや細入のシュートで先制点を狙った。 20分には左中間から縦に仕掛けた武本の左足シュートがファーポストをヒット。対する愛媛は27分、CB石原が持ち上がり、玉城へ預けて一気に前方へ駆け上がる。そして、右でボールを受けたSB高須賀がゴール方向へ右足を振り抜いた。福岡も直後にショートカウンターから前田が左足シュートを放ち、33分にも鶴元の右足ミドルが枠を捉える。互いに攻撃のギアを上げていくが、福岡の藤川と落合、愛媛の曾我と石原も簡単には起点を作らせたり、PAへ侵入したりすることを許さない。 福岡は0-0の後半開始から三浦に代えて左SB本多巧來(福岡大若葉高、1年)を投入。坂本をボランチへ上げ、システムも4-4-2へ変更する。愛媛は後半7分、小松に代えてMF仙波隼太郎(愛媛 U-15、中3)を投入。福岡は本多の左クロスからシュートシーンが生まれ、愛媛も相手を見ながらDF間へのショートパスを通して攻め返す。 福岡は16分に前田をFW辻本悠太朗(東海大福岡高、1年)と交代。愛媛は17分にCKの流れから仙波が左サイドを突破するが、ラストパスは福岡GK野上が反応してクリアする。福岡は21分、細入をMF辻本悠太朗(東海大福岡高、1年)とチェンジ。愛媛も中本と菅をMF矢野泰聖(松山北高、1年)とMF永易昂樹(今治U-18、2年)へ入れ替えた。 直後に愛媛にビッグチャンス。縦パスが前線に入り、混戦から俵が前へ出て右足を振り抜くが、福岡GK野上がストップする。愛媛はさらに矢野や永易の仕掛けなどでゴール前へ。だが、福岡はゴール前で粘り強い。 その福岡は28分に鬼塚を右SB斉藤大生(東海大福岡高、2年)とスイッチ。ゴール前でのパス交換などでシュートシーンを作り出す。だが、愛媛はGK松浦も安定し、左SB福石のインターセプトなど無失点を継続。0-0のまま後半アディショナルタイムへ突入した。 ここで福岡はGK野上をGK田中利玖(福岡U-18、1年)へ、愛媛も福石とGK松浦をDF喜代吉三生(今治東中等教育学校、2年)とGK山田徠斗(愛媛U-18、1年)へ入れ替えた。試合は0-0のまま後半終了。決着はPK戦へ委ねられた。 PK戦は後攻・愛媛1人目のシュートを福岡GK田中が右へ跳んでストップ。田中はさらに3人目のシュートも左へ跳んでストップした。愛媛は追い込まれたが、ここからGK山田が2本連続でセーブ。それでも、福岡はGK田中が愛媛5人目のシュートを三度止め、3位の座を勝ち取った。