豪雨の際、日常を「まさかモード」に切り替えて 災害から命を守る「基本」とは
-ある。
「何ミリ雨が降っている」と人間が感覚で把握するのは非常に困難。(ネットの)雨雲レーダーで雲の動きを見てほしい。雨が30分後に1度やむのか、さらに24時間降り続けるのかで、シナリオは全く違ってくる。例えば、河川の水位が上がっていて、24時間降り続けるなら危ない。あと、窓の外の様子も見るように。大雨が降っていても、周囲の状況の変化に気づかない人は多い。「普段の大雨と同じだと思っていた」と話す被災者がたくさんいる。側溝の水量や水たまりの大きさ、水面が見える地域に住んでいるなら川の水位を。ただ、あくまでも屋内から。外に出て様子を見に行くのは危険だ。
-雨雲レーダーを見ると、大雨が降り続ける。しかも、川の水位が上がっている。そんな時はどうしたら良いか。
その状況下なら、「高齢者等避難」「避難指示」といった避難情報が出ている状態なので、避難することになる。ただ、ここで大事なのは、大雨が降り始めたら、逃げるチャンスは急激に減るという点。雨が激しくなる前に避難するのが理想。
-早めに避難しても、指定避難所がまだ開設されていないこともある。
避難先は多様にとらえるべきだ。安全な地域にあるなら、友人宅や親戚宅、ホテルに避難しても良い。(ハザードマップで色分けされている)洪水浸水想定区域や土砂災害特別警戒区域にいて、周囲の状況も悪化している場合は、避難情報が出ていなくても逃げることが大事だ。