【定年後のローン返済】もうすぐ定年ですが、家の「建て替え」をしたいと思っています。「ローン」を組むのは難しいでしょうか?
家の購入や建て替えをする場合に、ほとんどの方は住宅ローンを検討するでしょう。60歳以降に自宅のリフォームが必要になった場合は、ローンを借りられるのかと、不安になる方もいらっしゃるかもしれません。 定年退職を迎える60代で大きな出費が発生することは、老後の生活資金に不安が残ります。そこで今回は、シニア世代が住宅の建て替えやリフォームをする場合に、ローンが組めるのかについて解説します。 ▼住宅ローンは「繰上げ返済」すべき? メリットについて解説
60歳以上でもローンは組めるの?
60歳以上になって、住宅の建て替えやリフォームを検討されている方もいらっしゃるでしょう。 住宅金融支援機構と提携している金融機関が取り扱う「リ・バース60」は、60歳以上の方でも利用できる住宅ローンです。住宅の建築や購入、リフォーム資金などに使えます。なお、生活資金や投資用物件の取得資金には利用できないため、注意が必要です。 住宅金融支援機構が提示する「リ・バース60」の利用条件は、以下の通りです。 ●借入申込日現在で満60歳以上(満50歳以上60歳未満も利用できますが、融資限度額が異なる) ●年間返済額および年間支払額の合計額の割合が、以下の基準を満たしている(全ての借り入れを含む) 年収400万円未満:30%以下 年収400万円以上:35%以下 ●借り入れの申し込みにあたり、取扱金融機関のカウンセリングを受けた 上記の条件を満たせば、60歳以上でもローンを組むことができます。
ローンの返済方法
60歳以上でローンを組む際に不安なことは、毎月の返済額です。 「リ・バース60」では、毎月の支払いは利息分だけになるため、通常の住宅ローンと比べて毎月の返済額が少なくて済みます。元金は、契約者が亡くなったときに、相続人が一括で支払う仕組みです。建物を売却することで、残った債務を返済する必要がなくなるというプランもあります。 状況に応じて、適切な返済方法は異なります。事前にご家族と、返済方法について話し合っておくと安心です。