【実は軽バンと軽トラのニコイチ!!】純正風にメイクした高度なメタルワークを随所に施す「おたまじゃくし」サンバー・ディアスバン
史上最も一見フツーなカバーカー されどありえんエクステンドキャブ BASE CAR:サンバー・ディアスバン/2012年型 【画像12枚】他車パーツを流用しつつ、足りない部分は鉄板を溶接して製作したキャビン、バンベースがゆえの快適な車内空間、サンバー特有の構造だからこそ実現した驚愕のボディワークなど、気になるカスタマイズのヒミツはココをチェック!! 歴代の軽バン&軽トラカスタムの中で、随一のマニアックなカーと言えば、この「サンバートラック・エクステンドキャブ仕様」だろう。 富士重工(スバル)時代のサンバーには、純正エクステンドキャブは存在しない。 そう、世界で1台だけのカスタム車両となるのだ。 当然ながら、製作の手順もだれも経験したことがないのでワンアンドオンリー。 ただし、トラックベースでキャブを延ばすという常人が考えるカスタム手法はあえて用いず、バンをベースに後部をカットする方法を採用。 バンのキャビンをフレームから分離してショート加工した上で再びフレームに載せる。 つまり、キャビン後方をぶった切って、約30cmのエクステンド部分を“残す”形で成形したのだ(ルーフを継ぎ足すよりもこっちのほうが手間なく&美しく仕上がるというのが理由)。 そのため、バンにあるルーフのプレスラインが残されているのもマニアックなポイントでもある。 さらに、エクステンド部分には、ミニカトッポのクォーターウインドーを取り付け、周囲は鉄板などで処理。 キャビン後方にサンバーハイルーフトラックのバックパネルを取り付けたら、キャビンは完成。 サンバーに実際にエクステンドキャブが存在したならば、と思わせるほどの完成度が素晴らしいのだ。 あとは、キャビン部をエクステンドした分、ベッド部分はショート加工(約30cm)。 加工部が目立たないよう、中央部を切り取った上で接合するというワザも発揮するなど、どこまでも純正クオリティを狙った処理なのだ。 その完成度ゆえ、「スバル純正仕様?」と思わせるのも狙い。 軽バン&軽トラの合わせ技で生まれた超マニアックなエクステンドキャブ仕様は、今も語り継がれる史上最も地味だけど奥深い1台なのだ。
カスタムCAR 編集部