自称コンサルに60万も献上…「ブログで月収100万」にホイホイ乗った、おめでた副業夫に引導を渡す日。
コンサルタント会社の倒産数が過去最高に達したとの報道が話題になっている。 コンサルタントといえば、シンクタンクや金融系の士業などさまざま。一般企業における事業の課題解決を支援するイメージだが、最近では個人の副業分野でも「コンサル」界隈が賑やかだ。 年収1000万円の夫が生活苦でギブ。専業妻に助けを求めた時の「絶望的な一言」とは いわゆるセトリやSNS集客コンサルのブログや動画に魅入られ、セミナーや情報商材などに多額の課金をする人もいると聞く。 副業コンサルの見極め方について、危機管理を専門とする平塚俊樹氏はこう指摘する。 「長引く経済不安で先行き不透明な昨今、会社員の間でも副業を始める人が増えています。 こうした傾向には頼もしさを感じる反面、心配なのは、頑張って少しでも収入を増やそうとする人の心理に巧妙につけ込む『自称コンサル』の面々です。 国民生活センターでも『情報商材をきっかけに、電話やWeb会議で高額な副業コンサルティングやサポート契約、ビジネスセミナー等を勧誘されるケース』が目立つと警鐘を鳴らしています。 副業で収入を増やすつもりが大損……などということにならないよう、そして大切な家族を巻き込まないよう注意してください」 さて、今回は、ブログコンサルで恐らく詐欺に遭ったにも関わらずそれを認めない夫とその妻の話だ。 「私の言うことに耳を貸したら自分が詐欺に遭ったことを認めてしまいそうで、引き下がれなくなっているんだと思います」 首都圏で2人の小学生を育てている中条桃絵さん(仮名)は語る。夫婦ともに44歳の会社員だという。 「気づいた時には手遅れという感じでした。 最初、夫はよくある無料ブログで趣味のアウトドアのことを書いてアップしていました。 私は最初の2記事だけ付き合いで読んで『いいね、面白いじゃん』とおだてていましたが、正直文章も読みづらいし大して面白くもなかった。 打ち込める趣味ができて良かったね、くらいにしか思っていませんでした」 ところが夫は、桃絵さんが気づかぬうちに、ブログで大きく稼ぎたいという秘かな野望を膨らませていた。 「そのまま大人しく趣味に留めておけば良かったのに、連携させていたSNSでフォロワーが増えたり、時たまちょっと拡散されたりしたことに手応えを感じて調子に乗ったらしいんです」 ある日夫は、もっとブログに本腰を入れて収益が出るようにしたいと言い始めたのだそう。