「大谷の試合見てないです。興味ないので」常に自分と向き合う床田寛樹が、1年目のTJ手術からカープのエース格へと成長するまで
いまだ見えぬ本音
「最初は大瀬良(大地)さんみたいな背中で語るような立ち居振る舞いをしたいと思ってましたけど、僕には無理だなと思った。僕は僕で先頭に立つんじゃなく、陰ながらそっとチームを支えられればいいかな」 床田は床田のスタイルを貫けばいい。「左腕エース」から「エース格」となり、このままいけば「左腕」や「格」が外れる日が訪れるはずだ。立場が変われば、興味のなかった米国への思いも湧くのではないか──。自身の将来的なメジャー挑戦の可能性についてあらためて振ってみると、いつもの笑顔がかえってきた。 「ないですよ! 僕が行けると思います? 1年だけいっぱいお金をもらいに行くとかならありますけど、ないんじゃないですか。向こうで野球をやりたいと思ったことはないです」 投手として進化を果たしても、飾らない人柄は変わらない。心の奥底にはいまだ触れていない気もする。そんな奥深さもまた、床田の魅力なのかもしれない。
(「炎の一筆入魂」前原淳 = 文)
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