販売のプロ 心得は『現場を訪れること』 売れ筋の佃煮を作る海苔師と共に“ノリの赤ちゃん”養殖解禁に臨む
古田さん「お茶って、新茶とか一番摘み茶とかあるじゃないですか。あれをノリのバージョンで考えていただいたら」 ■自慢の佃煮ができるまで 「海苔師の仕事」を自ら取材 仕事を終えた古田さんは、「商品の魅力をより自分の言葉で伝えられるように」と、梅田さんの元へ取材に向かいました。 古田さん「ノリの赤ちゃんをつけて、それを海に出して育てるという解禁日を迎えるらしいんですよ。そのための準備をされている」 養殖ノリの種付け解禁を控えた時季の作業を聞き取ります。 梅田さん「ヒーターを焚いてるんですけど、ちょっと温度を暑くして水温が下がらないようにしている」 解禁日に種付けしたノリが、来年、古田さんの店にやってきます。 梅田さん「食べていただいてる方とお話しする機会はほとんどないので、こうやってお話していただけるのがありがたい」 ■ノリのおいしさ 二人三脚で「守り届ける」 解禁の前日も、古田さんの姿はノリ養殖の現場にありました。 古田さん「体験した人でしか伝えられない言葉があるんだろうなと。どういう風にお客様に伝えようか、わくわくもあります」 ノリの種が付いた貝、約1万枚が網に取り付けられました。そして迎えた解禁日の11月1日午前0時、暗闇の中での作業が始まりました。 梅田さん「12時になったので今から出航します。けが無いように頑張っていきましょう」 貝殻がついた網を手作業で海へ沈め、種は約1か月後には「一番摘み」として収穫され佃煮に加工されます。 地域の宝を守る者と届ける者。熊本の新たな名産が生まれようとしています。 梅田さん「後継者が減っているという中で熊本産のノリを残していきたいという思いでやっているので、それを知っていただくことで新しいノリの養殖の形ができると思います」 古田さん「その場所を訪れて、探して、交渉して、一緒に混ぜてもらうというのをすごく大事にしている。熊本と九州のことを、みんなが興味持って面白いと思ってもらえるといいなと思って頑張っています」
熊本放送