およそ7400万年前の地層から左右がくっついた状態で… 国内初 ティラノサウルス科の下顎の化石が発見
太古の恐竜の生息について新発見です。熊本県で発掘された化石を福井県立恐竜博物館などが調査した結果、ティラノサウルス科の下顎にあたることがわかりました。ティラノサウルス科の下顎が発掘されるのは日本で初めてです。 【写真を見る】およそ7400万年前の地層から左右がくっついた状態で… 国内初 ティラノサウルス科の下顎の化石が発見 福井県勝山市の福井県立恐竜博物館は、熊本県の天草市立御所浦白亜紀資料館と共同で発掘調査を行っています。 その中で2014年の10月、熊本県内にある後期白亜紀、およそ7400万年前の地層から化石が見つかりました。発見された化石は左右の下顎の骨で、くっついた状態でした。 その後、丁寧にクリーニングをし内部構造をCT装置で調査するなどしたところ、肉食恐竜のティラノサウルス科の顎の化石であることが判明しました。 福井県立恐竜博物館総括研究員 宮田和周博士 「ティラノサウルス科の化石は日本からも見つかっていたが、(これまで)歯の化石だけが見つかっていた。(今回)左右の顎がくっついて出てきた。頭の部分がまとまって出てくる場所がある。(今後も)追加の標本が期待できる。とても大きな意味がある」 今回の発見は、ティラノサウルスが大昔の日本にも生息していたことを示すもので、今後は他の部分や体の骨の発見も期待できるのではないかということです。
北陸放送