保護者もダメージ大!「子どもがご飯を食べない」原因や対処法は【医師監修】
子どもがご飯を食べないと心配なものです。せっかく準備したご飯を食べない時には、悲しい気持ちになってしまうこともあるかもしれません。 年齢別に子どもがご飯を食べない原因や対処法について、東京医科大学教授で小児科がご専門の山中岳先生に伺いました。
子どもがご飯を食べない原因とは? 年齢別に解説
【乳児】 乳児は、離乳食が始まったばかりでご飯を食べることに慣れていないことが原因として挙げられます。母乳やミルクと離乳食は、食感も味も大きく異なります。また、食事の仕方そのものにも慣れていません。そのため、次のような点に違和感を覚えて、ご飯が進まないことがあります。 ●スプーンの温度や感触 ●お皿とスプーンの当たる音 ●食材の硬さや食感 ●食べ物のにおい ●味 ●モグモグすることや飲み込むことに慣れていない ●口に食べ物を入れてもらうタイミングが合っていない ●眠い まずは食べることに慣れるようにしてあげられるといいですね。 【幼児】 イヤイヤ期真っただ中の2~3歳では、イヤイヤ期だからこその次のような原因が考えられます。 ●食べるように言われるのがイヤ ●自分のタイミングや、やり方で食べたいのにやらせてもらえない ●自分でやってはみるものの、うまく食べられずにイライラする イヤイヤ期が過ぎた幼児は、好みがはっきりしてくることや、より活発に遊ぶようになることが食べない理由につながります。次のような点が挙げられるでしょう。 ●好みではない食べ物だから ●初めて食べる物を怖がっているから ●量が多いから ●おやつを食べすぎておなかがいっぱいだから ●食べるよりも遊びたいから 「お菓子は食べるのに、ご飯は食べてくれない」とお悩みの場合は、おやつをたくさん食べすぎてしまっているのかもしれません。食べる量やタイミングを調整してあげましょう。食事の2時間ほど前までには、おやつを食べ終わっているといいですね。 【学童期】 学童期は、好き嫌いに加えて疲れやストレスで食が進まないことも出てきます。新型コロナウイルスの感染拡大防止で、給食が黙食であることが続いたことで、食事が楽しいものではなくなったという影響も考えられます。 また、体形を気にしてダイエット目的で食べる量を減らす子どももいるでしょう。