逆転優勝に導いた最終18番の第2打は“ミスショット”だった!? 石川遼が節目の通算20勝に到達 賞金王のチャンスも
優勝回数は歴代9位タイに
18番で2オンに成功した石川だが、実は第2打はミスショットだったという。 「相当緊張していたせいか、カッコよくいえば厚めの当たりなんですが、恥ずかしながらちょっとダフったというか、ダフリ気味に当たったんです」 普通に当たっていれば手前の池を越えることは問題なかったが、ダフったぶん池を越えるかどうか内心ヒヤヒヤだったのだ。「その辺はまだまだだなと思います」と振り返った。 今大会では直ドラを披露するなど新たな面も見せている石川だが、4年前から始めているスイング改造はまだ途中であり、反省点や課題は少なくなさそうだ。 にもかかわらず、ツアー通算20勝目を挙げたのだから、やはり持っているポテンシャルは高いのだろう。 ツアー20勝を達成したのは史上12人目で、年少記録としては片山晋呉を抜いて5番目となる。優勝回数ランキングでは9位タイで、永久シードを獲得できる25勝も見えてきた。 そして今季の賞金ランキングも5位に浮上した石川。「賞金王はまだ考えていませんが、かなりの選手にチャンスがあるでしょう」と、残り3試合となったシーズンだが波乱がありそうな気配が漂ってきた。 まだまだ若手に主役の座を譲るわけにはいかない。終盤戦の主役となるためにも、石川にとって今回の優勝が大きな弾みとなったことは間違いない。
石川 遼(いしかわ・りょう)
1991年9月17日生まれ、埼玉県出身。高校生で初出場した「マンシングウェアオープンKSBカップ」で史上最年少の15歳8カ月で優勝を飾る。2008年にプロ転向、翌年は年間4勝を挙げ最年少賞金王に輝く。24年「三井住友VISA太平洋マスターズ」で同大会最多の4勝目を挙げた。ツアー通算20勝。CASIO所属。
ゴルフのニュース編集部