将棋・西山朋佳女流三冠がプロ入りへ崖っぷち…若き強豪・上野裕寿四段に敗れて1勝2敗でカド番に
将棋の西山朋佳女流三冠=白玲、女王、女流王将=が8日、大阪・関西将棋会館で指されたプロ棋士編入試験五番勝負第3局で、試験官の先手・上野裕寿四段に敗れ、〇●●の1勝2敗で、カド番に追い込まれた。 昨秋に新人王、先月に加古川清流戦を制した21歳の強豪・上野に四間飛車の対抗形で勝負。的確な指し回しで互角に渡り合ったが、勝ちには至らなかった。 2022年に女性で初めて編入試験を受けたライバル・福間香奈女流名人(当時・里見香奈)=清麗、女流王座、女流王位、倉敷藤花=は3戦全敗で不合格。西山は女性で2人目の受験で、開幕局は史上初の白星を挙げたが、この2連敗で後がなくなった。 第4局は12月の宮嶋健太四段戦。大阪市福島区から大阪・高槻市へ移転する新しい関西将棋会館で指される初めての編入試験で、日本将棋連盟100周年の記念イヤーに踏ん張りを見せて、来年1月予定の第5局に望みをつなぐことができるか、注目される。
報知新聞社