渡辺久信GM兼監督代行 初陣勝負手も西武完封負け 昇格即スタメンのコルデロが失点つながる後逸&3タコ
◆日本生命セ・パ交流戦 中日3―0西武(28日・バンテリンドーム) 懸命に悔しさを押し殺した。試合後、背番号72の新しいユニホームで西武・渡辺久信GM兼監督代行(58)は三塁側ベンチ裏へ足を運んだ。「緊張しましたよ。何とか勝ちたかったけどね」。休養した松井監督に代わって11年ぶりに振った采配を静かに振り返った。 復帰初戦から勝負に出た。中村剛を10年ぶりに一塁で先発起用し、不調の新外国人・コルデロをこの日から1軍へ昇格させ7番・左翼で起用した。中村剛は2回に二塁打を放って守りも無難にこなしたが、コルデロは3回の守備で岡林の左前打を後逸(記録は二塁打)して失点につなげ、打っても3打数無安打。「セはDHがない。どっちのリスクを取るか。おかわり(中村剛)とコルデロには出てもらわないと」と説明。6回には5回まで3失点ながら78球とさほど球数が多くなかった今井に代打を送った。「早めに仕掛けていかないと。これは仕方がない」と同GM。なりふり構わず点を取りにいったが4安打で、今季5度目のゼロ封負けを喫した。 この日、球場入りするとスタッフ、選手を集めてミーティング。「戦う姿勢、ファイティングポーズを見せていこう」と鼓舞。主将の源田は「やることは変わらない」と前を向いた。連勝は2で止まり借金は再び16に増えたが同GMは「下から追いかけるしかないわけだから、ファイティングポーズを取っていかないといけない」と強調。「負けるのは嫌い」という闘将は上だけを見て戦っていく。(秋本 正己)
報知新聞社