暗号資産マイニング企業Riot Platforms、競合Bitfarms買収へ
Riot Platformsが競合のBitfarms買収へ
米ナスダック上場の暗号資産(仮想通貨)マイニング企業Riot Platforms(ライオット・プラットフォームズ)が、同じくナスダック、そしてトロント証券取引所(TSX)に上場するマイニング企業Bitfarms(ビットファームズ)の買収提案を行ったと5月28日発表した。 またライオットはビットファームズの株式9.25%を取得し、同社の筆頭株主になったことも併せて発表している。 ライオットはビットファームズの取締役会に対し、ビットファームズの発行済み株式全てを1株当たり2.30ドルで買収する提案を行っているという。この提案はビットファームズの1か月平均株価に24%のプレミアムを上乗せした額とのこと。株式の価値としては総額9億5000万ドルになるとのことだ。 またこの提案に基づき、ビットファームズの株主にはライオット株と現金が対価として提供されるという。これはビットファームズの株主が両社合併後の会社の株式約17%を所有することになるとのこと。 ライオットはこの合併を「世界最大のビットコインマイナー上場企業の誕生へ向けたもの」とし、両社の株主にとって有利なものであると述べている。 両社が合併することで、年末までに最大1.5GWの電力容量と52EH/sの自家採掘能力を持つ垂直統合型のビットコインマイニング企業が誕生し、また合併企業は、米国、カナダ、パラグアイ、アルゼンチンの15の施設を運営し、地理的分散と有利なエネルギー協定を提供すると説明している。 なおライオットによるとこの提案は当初4月22日にビットファームズの取締役会へ非公開で提出されていたという。しかしビットファームズは議論無くこの提案を却下したとのこと。そのため今回ライオットはビットファームズの株主へ本提案を直接提示したとのことだ。 ライオットは5月31日に予定されているビットファームズの年次総会および臨時総会の後、ビットファームズの取締役会に独立した取締役を追加するため、ビットファームズの株主に臨時総会を要請する予定だとしてる。
大津賀新也(幻冬舎 あたらしい経済)