別都市への引っ越しを検討

　米インディペンデント映画の祭典として知られるサンダンス映画祭の別都市への移転が検討されていることが明らかになったと、米ワシントン・ポスト紙が報じている。 　サンダンス映画祭といえば、米映画俳優のロバート・レッドフォードが1978年に立ちあげたインディペンデント映画の祭典で、米ユタ州のスキーリゾートであるパークシティが開催地となっている。増加する来場者数に対するキャパシティ不足が以前から指摘されており、また開催地の変更によって新たなビジネスチャンスを創出することも期待されている。 　2026年の映画祭をもって、パークシティとの契約が満了することから、同賞は新たな都市への移転の可能性を視野に、入札手続きを開始したと発表。交渉の初期段階にあるものの、ニューメキシコ州サンタフェやアーカンソー州ベントンビルが候補にあがっているという。 　「映画祭と世界の映画コミュニティにとって、私たちは今、ユニークな瞬間にいます。契約更新の時期を迎え、私たちは映画祭体験の本質を維持しながら、私たちのコミュニティに持続的に奉仕し続ける最善の方法を責任を持って検討することができます」と映画祭ディレクターのユージン・ヘルナンデスは語っている。 　一方、パークシティのナン・ウォレル市長は、サンダンス映画祭のおかげで世界的に有名な町へと成長したことから、映画祭が去ることを望んでいないと明言。 　「サンダンスにはこれからの40年も留まってもらいたいです」 　2025年と2026年は従来通り、ユタ州パークシティで実施される予定。