南こうせつ「ラストサマーピクニック in 武道館」のライブ写真。左よりさだまさし、南こうせつ

シンガー・ソングライター、南こうせつ（75）が23日、東京・日本武道館で音楽フェス「ラストサマーピクニックin武道館」を開催した。 【写真】南こうせつ「ラストサマーピクニック in 武道館」のライブ写真 同フェスのテーマ曲「あの日の空よ」で幕を開けると、満員の1万人は総立ちで手拍子。それに応えるようにこうせつは「夏の少女」「夢一夜」や、かぐや姫時代の「妹」「あの人の手紙」などヒット曲を畳み掛けた。 「サマーピクニック」は1981年に熊本・阿蘇山麓で始め、2019年まで14回を数えたライフワーク的野外ライブ。観客も含め年齢的なことを考慮し、ラストと銘打って今回、屋内の武道館で開催することになった。武道館はこうせつが日本人ソロアーティストで初めてコンサートを行った場所でもある。 第1回は大雨が降り、途中で中止になったが、「雨が止んだ後、会場に500人ぐらい残っていたのでギター1本で3曲歌った。そのとき『来年必ずやるから。10年続けるから』と約束したの」と有言実行したことに胸を張り、「43年あっという間。互いに人生のいい思い出に浸りましょう」と客席に呼びかけた。 途中、盟友のさだまさし（72）が登場。かぐや姫の名曲「神田川」をさだのバイオリンに乗せて熱唱し、デュエットでも魅了。そこへ森山良子（76）が現れ、3人で「この広い野原いっぱい」を大合唱した。 さらにサプライズで人気デュオ、ゆずがゲスト出演。「栄光の架橋」「夏色」で盛り上がりは最高潮に達した。 アンコールでこうせつは「私の一生の思い出として記憶しました。本当にありがとう」と感謝。4時間にわたり計30曲を披露し、別れを告げた。