７回、投手交代を告げベンチに戻るＤｅＮＡ・三浦監督

◇１９日　「２０２４　ＪＥＲＡ　クライマックスシリーズ　セ」ファイナルステージ第４戦　巨人４―１ＤｅＮＡ（東京ドーム） 　ＤｅＮＡが日本シリーズ進出を前に足踏みを強いられた。巨人の左腕・井上を攻略できず、得点は６回に戸柱が放ったソロ本塁打のみ。６イニングをわずか１安打に抑えられた。さらに、７回の守備で送球ミスや重盗を決められ、クライマックスシリーズ（ＣＳ）ファイナルステージでの初黒星を喫した。 　「相手（井上）もボールが良かったですし、トバ（戸柱）もよく打ってくれました。そうなかなか全てがうまくいかないですね」。三浦監督はサバサバと試合を振り返った。指揮官が言う通り、井上は予想以上に良かった。直球が両コーナーに決まり、スライダーのフォークの切れも抜群。さらに、リリーフの船追らも攻めきれなかった。 　逆に守りでは隙を見せた。７回１死一、三塁で岸田にスクイズを決められると、１死一、二塁で重盗も許した。続く二、三塁から代打・長野が放ったゴロを一塁のオースティンが捕ったが、本塁送球が乱れた。三浦監督はこのプレーについて「ちょっとひっかかったかな」とだけ評した。 　ＤｅＮＡが第５戦で勝てば７年ぶりの日本シリーズ進出が決まるのはこの日と同じだ。しかし、この敗戦で流れが変わる可能性もある。「まだまだ。もちろん今日の反省はして忘れて、また明日にいい状態で入っていけるように準備していきます」と語る指揮官は「そりゃあ、そう簡単に勝たせてもらえないのわかってますから。引きずらないことです」。明るく前を向いた。