写真：Car Watch

　ヴァレオは4月22日（現地時間）、同社のサーマル事業とパワートレイン事業を1つの組織に統合する「ヴァレオ・パワー部門」を設立したと発表した。 　ヴァレオ・パワー部門の設立は、年初に発表されたプロジェクトによって明らかにされたもので、電動化市場の期待により適切に対応し、競争力と財務状況をさらに強化するためとしている。 　ヴァレオ・パワー部門の最高経営責任者兼ヴァレオグループ執行副社長に、グザヴィエ・デュポン氏が任命され、従来のヴァレオ・サーマルシステムとパワートレインシステムのビジネスグループから段階的に置換されていく。  ヴァレオCEOのクリストフ・ペリヤ氏は「今日は従来のパワートレイン・システム・ビジネスグループとサーマル・システム・ビジネスグループの統合によって、新たにヴァレオ・パワー部門が創設されたヴァレオの歴史における重要な節目です。電動化をさらに加速する中、ヴァレオ・パワー部門は、性能とコストの面で市場の期待に応えるテクノロジーをお客さまに提供できるようになります。新部門はグループの競争力と財務状況の強化にも貢献していきます」とコメントしている。 　また、ヴァレオ・パワー部門の設立と同時に、ヴァレオの他の2つの部門についても、ADAS領域を扱うヴァレオ・コンフォート＆ドライビングアシスタンス・ビジネスグループを「ヴァレオ・ブレイン部門」に、ライティング領域を扱うヴァレオ・ビジビリティ・ビジネスグループを「ヴァレオ・ライト部門」に名称を改めた。 　ヴァレオ・ブレイン部門の最高経営責任者兼ヴァレオグループ執行副社長にマルク・ヴレコー氏が任命され、ヴァレオ・ライト部門の最高経営責任者兼ヴァレオグループ執行副社長にマウリッツオ・マルテネッリ氏が任命された。  ヴァレオの新しい事業構造はこれらの3つの部門を中心に組織され、2024年上半期決算からグループの財務報告セグメントとなる。なお、ヴァレオのアフターマーケット事業は、引き続きヴァレオサービスとして継続し、エリック・シューラー氏がヴァレオサービスの最高経営責任者を務める。