KEIRINグランプリ覇者・小野俊之が見せた地元の意地 前走大敗後ファンのエールに奮起「やらんといけん!」/別府競輪
別府競輪のナイター「第17回ヤクルト杯(F1)」が23日に初日を開催。A級2R予選を走った小野俊之(48歳・大分=77期)に話を聞いた。 奮起する地元戦で小野俊之は2着スタート。前を任せた長松大祐の強烈な踏み上げと踏み直しにしぶとく食い下がった。「大祐と2人でお互いの走りはできた。それに後ろに2人いたしラインでレースができました」と胸をなで下ろした。 直前の松戸は7、5、7着と叩きに叩き状態面が心配されたが、地元の気合を全面に押し出す激走で不安を一掃した。「今回はS級の頃の、かなり前のフレームを引っ張り出してきたんです。こんなのもう誰も乗らないよってぐらい重いやつ(笑)。今回はそのまま行きます」 2日目、準決4Rも再度、長松がセットされた。「松戸のあとに別府の街を歩いていたら横に車が止まって。窓が開いて、いきなり『小野さん! いつも見てます。頑張ってください!』って言われたんですよ。しかも、えらい若い子に。あれには心が打たれたな…。最近は地元でハコ3とかもあったし期待に応えてこられなかったから“これは、やらんといけん”って考えましたよ」とモチベーションは高い。 “小野俊之”は別府競輪の精神的支柱であり偉大なるブランドで、金看板は何年経っても色あせない。地元の後押しが何よりもの力となる。(netkeirin特派員)