奄美市の漁港で2日、ジンベエザメが泳いでいるのが見つかりました。けさ、専門家が調査しましたが、姿は確認できませんでした。　 　大きな口を開けながら悠々と泳ぐ１匹のジンベエザメ。2日午前１０時ごろ奄美市名瀬大熊の大熊漁港で発見されました。　 　奄美海洋生物研究会の興克樹会長によりますと、ジンベエザメは普段は暖かい海域に広く分布する回遊魚で、プランクトンや小魚などを食べているということです。　 　興さんらが海に潜って調べたところ、何らかの理由で迷い込んだと思われるジンベエザメは体長４メートルほどの子どもとみられ、背びれなどに複数のすり傷があるものの、弱っている様子はなかったということです。 　　3日午前２時ごろまでは漁港の中を泳ぐ姿が確認されていましたが、けさは・・・。 【近くの住民】 「見られたら良いなと思ったんですけれど、いないですね」 「気候の変動のこともあるのかなと思いつつ、ちょっと見に来ました」　 　興さんは、今後も、周辺の海域を注意して観察する必要があると話します。 【奄美海洋生物研究会　興克樹会長】 「行動を見ていると通常の行動ではない旋回行動がずっと続いているので、こういうところまで来るというのは何かしらの異常があるのかなと思っていますので、無事に自力で沖の方に戻ってくれたらありがたいなと思っています」　 　興さんは、発見した場合は自治体などに知らせるよう呼びかけています。