「103万円の壁」なぜ3党協議の“席を立った”のか…国民民主党 玉木氏「交渉が全て終わったとは思っていません」
■「税調レベルでは意味がない、幹事長レベルでやる必要」 Q)なぜ国民民主党は席を立って交渉を続けなかったのか、改めて教えてください 繰り返しになりますが、3党の幹事長間で178万円を目指して来年から引き上げるということを合意した、その枠の中で各党の税調会長が協議しているわけであって、そこからさらに答えが出てこない。しかもそれが幹事長間の合意に沿ったものでないということであれば、もう税調レベルで続けても意味がないし、それ以上の進展が見込めない。 なのでもう一度、より大きな枠組みで合意した3党の幹事長間でしっかり話し合って協議の認識合わせをしないと、このままいっても埒が明かないということで、現場レベルでのこれ以上の協議については行わないという判断になったんだと承知しています。 Q)そうなると、ご自身が協議に乗り出す可能性はあるということですか。 幹事長レベルでまずやる必要があると思います。幹事長のレベルで178万円を目指して来年から引き上げるという、この3党の合意なので、その中で実務者がやっていた。ただその実務者ではもうその目指すレベルにいかないということであればもう一度、政治判断も含めて行えるのは幹事長レベルですから、まずは幹事長間でもう一度やることが必要ではないでしょうか。 ■123万円のままなら、本予算に賛成することはあり得ない Q)本予算に対しては賛成するのか反対するのかどちらでしょうか。また、日本維新の会が最近自民党と近づいてるような形があり、この部分で国民と維新がある意味天秤にかけられてるようなことを見る向きもありますが、玉木さんのご所見は。 123万のままであれば予算に賛成することはあり得ないと思います。とても我々に期待してくれた有権者の思いに応えるものではないし、同時に3党の幹事長間の合意にも私は反してると思いますから、それで賛成することはあり得ないと思いますね。 維新さんがどうするか、これは他党の話なんで我々としてコメントするものではありませんが、ただそれは政府与党としては当然少数与党として予算を精査しなきゃいけないというのが至上命題でしょうから、当然、我々だけではなくて、維新をはじめとした他の野党に、協力を求めて、結果それが両天秤とかスリー天秤になるかもしれませんが、それはある意味、当然のことだと思います。