夫の親の墓じまいをしたいが言いにくい…。みんなのお墓事情を調査!「霊園の合同墓にしたいけれど、見積金額は300万円」「娘には、私の死後墓じまいしてほしいと伝えて」
創刊以来、《女性の生き方研究》を積み重ねてきた『婦人公論』。この連載では、読者のみなさんへのアンケートを通して、今を生きる女性たちの本音にせまります。今回は、お墓をめぐるアンケート。先祖代々の墓をどうするかは、悩ましい問題のようです。寄せられた回答を見ていきましょう――。 【グラフ】実家?婚家?管理しているのはどんなお墓? * * * * * * * 【回答者数】80人 【平均年齢】64.53歳 【回答者の内訳】40代以下…6人/50代…16人/60代…30人/70代…24人/80代…4人 ◆Q. あなたが管理しているお墓はありますか?
◆Q. (管理する墓がある人に)墓じまいを検討していますか? 【すでに終えた】●市営墓地で1年前に合葬墓地(永代供養)の募集があり、抽選に当たって、一般墓から移しました。2人いる子どもは結婚する予定がありません。将来管理する人がいなくなると不安に思っていたので、タイミングが良かったです。費用は全部で100万円弱。お墓の解体費用も込みでした(66歳・会社員) 【する予定で進めている】●日本海を望む小さな漁村に夫の実家の墓があります。当初、私たち夫婦はそのお墓に入るつもりでしたが、飛行機、レンタカーを乗り継いで7~8時間と、その地に行くだけで一苦労。ある時、実家の菩提寺から集合墓を作ったと連絡がありました。そこでわが家も数年のうちに義父母の墓じまいをし、集合墓に移してもらうことになりました(76歳・専業主婦)
【検討中だが、まだ進めていない】●「夫の家の墓に入るのが当たり前」と夫は考えているが、私の本心は「墓じまいをして、自分たちの墓はいらない」。でも夫に、あなたの親の墓じまいをしたいとは言いにくい。さらに存命の親戚の反応が怖くて、今は私が考えているだけです (62歳・専業主婦) ●両親の墓は一人娘の私が管理していましたが、夫の両親のお骨を一緒に入れ、両家墓にしました。昨年夫が亡くなり、長男も養子に行ってしまったため、今後、後継者がいなくなります。霊園の合同墓にしたいけれど、見積もりを出してもらったら、なんと300万円。どうするか考え中です(77歳・専業主婦) 【次世代に任せる】●結婚3年目、実家の父に良い場所があれば早いうちにお墓を買ったほうがいいと言われました。いろいろ考えて、夫の兄の隣の区画を購入。娘には、私の死後墓じまいしてほしいと伝えてあります(88歳・年金受給者) ●私が死んだら長男が墓の管理をすることになるでしょう。長男は県外で生活しているので、墓じまいするかどうかは、本人の判断に任せます(76歳・年金受給者) 【考えていない】●私の代までは頑張って管理をしようと思います。子どもがいないためどうなるかわかりませんが、今は母の介護で手一杯。おいおい考えていくつもりです (62歳・無職)
「婦人公論」編集部
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