ビリケンさん「手の消毒してや~」営業継続の通天閣・新型コロナウイルス対策徹底
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、全国的に多くの観光施設などが臨時休業を行っている中、地元である新世界の住民からの「閉めないで」という声などを受け、時間短縮という形で営業を続ける大阪市浪速区の「通天閣」。この3連休も観光客らが訪れているが、通天閣観光の社員らは、名物「ビリケンさん」の足裏をなでる際のアルコール消毒の徹底、入場時の検温など、引き続き細心の注意を払い客を迎えている。 【拡大画像】通天閣入場時には、サーモミラーによる検温も実施している
通天閣の名物と言えば、展望台に置かれているビリケンさん。このビリケンさんの足裏をなでるとご利益があると言われており、日々多くの人が触っていることになり、ネット上でも心配する声が聞かれるなどした。 「営業を続ける以上、感染拡大防止を徹底させていただいております」と話すのは、通天閣観光の高井隆光社長。ビリケンさんの前にはアルコール消毒液を置いて対策を講じており、来場者は触る前と後に、手のひらにワンプッシュして消毒をていねいに行っている。 また、鏡を見たら表面体温がわかる「サーモミラー」を導入し入場者の検温も行っているほか、展望台の換気の徹底なども社員が一丸となって行っているという。
アルコール消毒液は、各所に設置されており、入場者も大半はマスク姿。高井社長は「営業を行っていると、批判の声も頂いています。ただ、地元の励ましの声もいただいています。営業継続は苦渋の決断ですが、大阪を元気にしていきたい」と力強く話していた。