危険箇所に設置など啓発に利用

各自が作成したポスターを持つ（右から）村田さん、森口さん、殿本さん、倉本さんと、木下所長＝魚見町の東部中で

　三重県松阪市魚見町の市立東部中学校（中西知子校長、250人）の生徒有志4人が、川遊びの危険性や水難事故防止を訴えるポスターをそれぞれ制作し、13日午後4時から同校で、国土交通省櫛田川出張所（豊原町、木下剛志所長）に贈呈した。 　櫛田川沿いにある同校では、外部講師を招いて水難事故防止の授業を行ったり、生徒指導部とPTA、青少年育成会が川の危険箇所マップを作るなどして川との上手な付き合い方を学んでいる。ポスター作成は初めて。 　制作者を募ったところ、3年・村田莉彩さんと、いずれも2年の倉本凜さん、殿本彩月さん、森口綺羅さんの4人が名乗りを上げた。「これまでに学んだ水難事故のイメージ」をテーマに、夏休み期間を利用して作成。A3判の紙に水彩やコンピューターグラフィックで、東部中のオリジナル戦隊キャラクターの「TOHBU5（東部5）」を用いるなどして、川の危険性が伝わる作品に仕上げた。 　贈呈式で、同校を訪れた木下所長（55）が「親しみを持ちやすい作品がそろったと思います。今回の作品をしっかりと水難事故防止啓発に使わせてもらいます」などと伝えた。 　村田さんは「櫛田川の美しさと危険性を伝えたいと考えて描きました。川の危険性を意識しつつ楽しく川で遊んでもらえたらうれしい」、森口さんは「母親と一緒に作りました。水難事故がテーマなので集中して作り上げました」、殿本さんは「見た人に危険な場所だと知らせたいという気持ちを込めました。水辺ではルールを守って遊んでもらいたい」、倉本さんは「川の危ない場所で遊ばないようにしようと考えてもらえたら。人が転んでしまった瞬間を描くのが難しかった」とそれぞれ話した。 　ポスターはコピーしたものをラミネート加工して危険箇所に設置する他、危険箇所マップと共にデータを校区内の公民館などと共有し、啓発に使用していく予定。