日本全国の酒販店員がおすすめしたい酒蔵を選ぶ賞って?「酒屋大賞2024」のこだわりと狙いに迫る!
おいしい日本酒と文化を世界に広めるcamo株式会社および酒屋大賞実行委員会が、日本全国の酒販店員がおすすめしたい酒蔵を選ぶ「酒屋大賞2024」 を2024年11月に開催する。そもそも「酒屋大賞」とは?日本酒ではなく酒蔵を選ぶ理由とは?担当者に話を聞いてみた。 「酒屋大賞2024」が11月に開催決定! ――2023年から開始した「酒屋大賞」ついて教えてください。 「酒屋大賞」は、全国の日本酒の流通に携わり、酒蔵からお酒と想いを預かり地域のお客様にその魅力を伝える役割を担う“お酒のプロフェッショナル”である「酒販店」が集い、今最もおすすめしたい日本酒の「酒蔵」を選ぶアワードです。ひとりでも多くのお客さまが日本酒を求めて酒販店に来店することが、日本酒流通市場の拡大および日本酒産業の活性化につながると考え、2023年に開始しました。 ――「酒屋大賞」のイチオシのポイントを教えてください。 3点あります。1点目は、日本酒ではなく酒蔵を選ぶアワードであること。2点目は、“お酒のプロフェッショナル”である「酒販店」が集い、今最もおすすめしたい日本酒の「酒蔵」を選ぶアワードであること。3点目は本選の利酒投票がブラインドではないこと。酒販店さまやお客さまに対して日本酒のコンセプトを伝えようとする、酒蔵の姿勢も評価されます。 ――「酒屋大賞」のアイデアはどのようにして生まれましたか?また、その実現に向けて苦労した点などあればそれをどうクリアしたか、あわせて教えてください。 日本全国の200以上の蔵を訪れて日本酒業界のさまざまな課題を聞き、話をするなかで酒屋大賞というアイデアが生まれました。日本酒業界を根本から盛り上げるためには、全国の「酒販店」を巻き込むことが大事だと考えており、全国の「酒販店員」に、より主体性やプロとしてのプライドを持ってもらいたいと考えています。 ――「酒屋大賞2023」の反響はいかがでしたか? 「酒屋大賞2023」では、40都道府県231店の酒販店員による予選(Web投票)を経て選出された20蔵(60銘柄)から、20都道府県48名の酒販店員による本選(利酒投票)で、受賞蔵が決定しました。酒販店さまからは、「本選の利酒投票がブラインドではないこと」に関して特に評価いただいており、ある酒販店の方からは、「我々が取り組んでみたかった方式である」とのコメントもいただいています。酒蔵さまからは、酒販店さまが多く集まることに関してご評価いただいています。今後も酒販店さま、酒蔵さまとの連携などを通じて、一般のお客さまにも酒屋大賞の認知を広げてまいります。 ――予選を投票する「酒蔵及びお客さまとの接点があり日本酒の理解が深い酒販店員」はどのような基準で決定していますか? 基本的には各自の判断になりますが、役員・仕入れ担当者・店頭販売員・営業担当など、日々の仕事で蔵や消費者との接点を持ち、日本酒への深い知識を持つとともに日本酒業界の動向を捉えている方々にご投票いただいています。 ――読者へのメッセージをお願いします。 日本酒業界を盛り上げるため、2023年より酒屋大賞を開始しました。今後10年間の日本を中心とした日本酒の流通市場の活性化、底上げを狙いとしています。11月20日(水)には本選会場の東京で、酒屋大賞2024授賞式および一般のお客さまがノミネート酒蔵のお酒をお楽しみいただける有料の懇親会の開催も予定しているため、ぜひ参加してください。 「酒屋大賞」には、日本酒業界を根本から盛り上げるために全国の「酒販店」を巻き込んで日本酒市場の流通活性化を促進する狙いがあることを知っていただろうか?今後ますます注目度が上がっていくであろう「酒屋大賞」から目が離せない。 文=岸遥南