ワンダフルな年に・ハッピーイヌイヤー 通天閣で干支の引き継ぎ
ハッピーイヌイヤ~「ワン」ダフルな年に 通天閣で干支の引き継ぎ 撮影・報告:柳曽文隆 THEPAGE大阪
大阪市浪速区の通天閣で27日、年の瀬恒例の「干支(えと)の引き継ぎ式」が行われた。今年と来年の干支「酉(トリ)」と「戌(いぬ)」が対面し、アイドルグループ「たこやきレインボー」メンバーらが見守る中、ひと足早いバトンタッチを行った。 【昨年の様子】申から酉へバトンタッチ 通天閣で恒例の干支の引き継ぎ
1956年から行われている恒例の行事
この引き継ぎ式は、現在の2代目・通天閣が完成した1956年から行われている恒例の行事。本物の動物同士が世相をテーマに対面・対談、この一年の反省と来年の抱負を談話発表で語り合い引き継ぐ形となっている。 「酉」は昨年に続き、通天閣の近くにある天王寺動物園(大阪市天王寺区)で、同園に肉食獣のエサとして飼われていたのに食べられることなく成長を続け「幸運のニワトリ」として同園の人気者となったマサヒロとヨシト。「戌」は、たこやきレインボーの春名真衣と彩木咲良が飼っている犬2匹が登場した。
トリ(取り)返しつくように精進、オンリーワンをめざします
そして、名物の「ダジャレ」を用いた口上では、まず酉の口上人である通天閣の西上雅章社長が登場。西上社長は「酉年は、なんとトリ(取り)こぼしの多い年!大阪の万博立候補や藤井聡太フィーバー等明るい話題もあったけど、政界、財界、相撲界、トリ(取り)乱したがトリ(取り)戻せず、天高く飛び立とうとしましたが一石二鳥とはなりませんでした。今後トリ(取り)返しつくように精進致します!」と述べた。 一方、戌の口上人はたこやきレインボーのリーダー、堀くるみが務めた。堀は「鬼のイヌ(居ぬ)間に頑張って、オンリーワンをめざします!ドッグリ(どっぷり)構えて一生ケン(懸命)ケン闘(健闘)し、ワンさワンさと良い事が起きるワンダフルな年に!忖度と排除なしで社会に貢ケン(貢献)して、ワンランクアップ!!ステキなハッピーイヌイヤーを迎えられますように!」と力強く述べ、ともに会場に集まった一般の客らからも大きな拍手をあびていた。
「やっぱり伝統の行事はいい」「ダジャレはまあまあ」
会場となった通天閣地下の「STUDIO 210」には、立会人として大阪府の広報担当副知事もずやん。あべのキューズモール(大阪市阿倍野区)のキャラ「アベーノ アベーノ」も駆けつけ、例年にない大人数での、にぎやかな引き継ぎ式となった。 「生でみたかった」という浪速区の60代の男性は「やっぱり伝統の行事はいい。ぜひこれからも続けてほしいね。今年のダジャレはまあまあやね」と笑顔で話していた。