米国を代表するコングロマリット、ハネウェルを徹底解剖
四季報オンライン
アメリカ市場に上場している注目銘柄を取り上げる連載企画「はじめての米国株」。今回はハネウェル・インターナショナル(ティッカー: HON )を取り上げる。NYダウ構成銘柄にも名を連ねる、アメリカを代表するコングロマリット企業である。 製造業は足元でサプライチェーンの混乱やインフレの影響を受けているが、ハネウェルは価格転嫁などでカバーし、底堅い利益推移をみせている。経済再開や脱ロシアが追い風となりそうな事業も多く、需要の増加が期待できる企業だと考えられる。 1906年に創業した企業(設立は1999年)で、祖業はサーモスタットと呼ばれる熱の流れを調整して温度を制御する装置である。そこからさまざまな制御システムや自動化機器などに領域を広げ、現在のような幅広い事業領域を持つようになった。 航空宇宙をはじめ、住宅・商用ビル、石油化学、自動車など多様な分野に機器やソフトウェア、特殊化学品などを提供する。現在、同社の事業は「航空宇宙」「ビル・テクノロジー」「機能材料・プロセス技術」「安全・生産性ソリューション」の4つに大きく分けられ、売上構成比は各々32%、16%、29%、23%(21年実績)。従来持つ制御機器(OT)技術に加えてIT技術への注力を強めており、IoT企業としての成長を図っている。
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大和証券 米国株執筆班