中日・松山晋也、『最優秀中継ぎ投手賞』のタイトル獲得 試合前、引退の田島から言葉に「気持ちが楽になりました」
◇5日 中日4x―3DeNA(バンテリン) 中日の松山晋也投手(24)が5日、DeNA戦(バンテリンドームナゴヤ)で3―3の7回に登板して無失点に抑え、リーグ1位の阪神・桐敷に並ぶ今季43ホールドポイント(HP)とした。阪神は全日程を終了しているため、松山は最優秀中継ぎ投手賞のタイトルを獲得することが確定。育成で入団した2年目の本格派が球史に名を残した。試合は4―3でサヨナラ勝ち。今季最終戦となる6日のDeNA戦(バンテリン)に勝つか引き分ければ、3年連続最下位を免れる。 育成からはい上がった2年目右腕が栄冠を勝ち取った。3―3に追いついた直後の7回。松山が最優秀中継ぎ投手賞を確定させるマウンドへ上がった。先頭の林を3球で二ゴロに打ち取り、今季43HP。142試合目の土壇場でリーグトップに並んだ。 「トップとの差を詰めては広げられてという状況が続いていた。プレッシャーは感じながらでしたけど、チームに対して最高の準備をして貢献できたのはよかった」 残り9試合だった9月19日時点で阪神・桐敷との差は「5」。厳しい状況だったが、同20日から「人生初」という4連投で一気に差を詰めた。「僕だけでできたことではない。野手の皆さん、起用してくれた投手コーチ、立浪監督にも感謝ですし、桐敷さんという、いい投手とタイトルを争えたのがうれしかった」と笑みをこぼした。 同じ救援投手として、プロの世界で13年間戦ってきた田島の引退試合。試合前には「ここまできたら(タイトル)取れよ。おれの引退試合だけど、そういうのは気にしないでやってくれ」との言葉をもらった。「あの言葉のおかげで気持ちが楽になりました」と先輩に背中を押されてマウンドで躍動。1死を奪い、田島に後続を託した。
中日スポーツ