フランスで大ヒットした高倉健“伝説の名作”が草なぎ剛主演で復活 知られざる2人の関係にも注目
それでも撮影スタッフはあらゆる取材、資料収集から新幹線指令室のセットを作り、車内での撮影ができないならば、実物の椅子や壁面、網棚などを発注して原寸大の車内を再現した。今回はどうか? 「ネトフリの映像技術を持ってすれば、映像のクオリティーは格段にアップするでしょう」(同) ネトフリが発表した、2023年度第4四半期決算では、全世界契約者数が2億6000万人を超え、年率12.8%の成長率となっている。2023年10月から12月までの伸び幅は過去最高を記録したという。第4四半期決算での売上高は88億ドル(約1兆3000億円)、営業利益15億ドル(同2216億円)、純利益9億ドル(同1329億円)だった。ちなみに、一般社団法人日本映画製作者連盟(映連)が発表した。昨年の日本国内の年間興行収入は2221億8200万円。ネトフリの営業利益を少し上回る程度の数字だった。 「ネトフリの課題はもっと日本国内の会員を増やすこと。そのためにオリジナル作品、特に映画の製作を増やしたい。各テレビ局、映画会社、製作会社から続々と優秀な人材をヘッドハンティングしており、今作に関わる佐藤氏のような人材が集まっています。間違いなく、給料は古巣よりも大幅にアップ。潤沢な製作費を与えられていい仕事ができるので、古巣にとどまっている理由はありません」(同) オリジナル公開時の1975年には存在しなかったインターネット、パソコン、スマホ、さらにはドローンなど、最新のテクノロジー技術が当たり前のように登場するはずだが、そうした最新技術により、当時の作品から終始醸し出されていた緊張感が伝わるかどうかは、草なぎ以下の出演者の演技力にかかっているといえる。 「健さん演じる犯人の連絡手段は電話、そして新幹線内と指令室の通信手段は無線。犯人からの入電のたびに事態が急展開するので、見ている方も緊張しっぱなしでした。国内よりも、海外のマーケットで高い支持を受けたといいますが、息つく暇がないストーリー展開が大きな要因でしょう。ネトフリは全世界配信。令和版が世界中の視聴者を熱狂させることができれば、草なぎさんは天国の健さんに恩返しを果たすことができるでしょう」(同) 今後、発表される令和版の設定や共演者が注目される。 デイリー新潮編集部
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