参加者が感じたこととは? 大栄西瓜の就農体験 魅力を発信し農業参入へのきっかけづくりに 人手不足の解消へ 鳥取県北栄町
日本海テレビ
鳥取県北栄町特産の大栄西瓜。その魅力発信や農業を始める人を増やすため、スイカの収穫体験が行われました。 大栄西瓜組合協議会新規就農サポート部 村岡めぐみ 部長 「楽しく充実した1日にしていただけたらと思います。よろしくおねがいします」 6月30日に行われた、大栄西瓜の就農体験会。鳥取県内に住む8人と、滋賀県や兵庫県に住む2人の合わせて10人が参加しました。農業離れや、初期費用の高さなどが課題となり農家の人手不足が深刻な現在。今回の就農体験会は、農業に参入しやすくなるようにと北栄町やスイカ農家などが町に移住して農業を行うことを検討している人に向けて実施しました。 参加者の一人、鳥取市に住むの神馬真旺さん(31)です。 参加者 神馬真旺さん 「去年旅行で1週間近く滞在したんですけども、今まで行った旅行先で1番落ち着く場所だったので。将来的に定住できそうな場所だなと」 千葉県に住んでいた神馬さん。事務の仕事を行っていましたが、体を動かす仕事がしたいと思い立ち、鳥取県に移住しました。農業未経験の神馬さん。実際にスイカ畑に入ってみるとー。 神馬真旺さん 「初めてスイカを収穫してみまし たが、大変な作業だなと」 この日はあいにくの曇り空で足元はぬかるんでいましたが、参加者たちは汗をぬぐいながら、丁寧にスイカを運んでいました。 神馬真旺さん 「スイカのお尻の部分を見て、いいか悪いかを見るのは初めての体験だったので、スイカを食べるまでにこんなに労力かかるんだなと実感しました」 大栄西瓜組合協議会新規就農サポート部 村岡めぐみ 部長 「実際にスイカの葉っぱを見たことがないとか。私も雄花と雌花の違いが分からなかったりするんですけど。目で見て、 肌で感じて、農業の良さを知っていただけるのでは」 そして、参加者たちによって収穫された450個のスイカを選果場に運搬。表面をチェックするカメラや中身を確認するセンサー、空洞の有無を判定する機器など、去年導入された新たな設備を見学しました。 大栄西瓜組合協議会新規就農サポート部 村岡めぐみ 部長 「あの橙色の帽子をかぶっている人たちが、向きを立て直す」 最後はスイカを試食。収穫から梱包までを体験した後に食べるスイカの味は特別だったようです。 参加者 「めちゃくちゃ甘いです。(参加してみて)新しく農業を始める人も始めやすいんじゃないのかなと」 神馬真旺 さん 「町の方々と話す機会もあったので、人々の雰囲気とか、風景とかを見たり知ったりすること ができてよかったなと。もし自分が就農することになったとしたら、作ったものに対しての愛着もわくだろうなと見ていて感じました」 組合協議会では、スイカの栽培に合わせて年に3回の体験会を予定していて、農業を始めた後に ギャップや不安を感じることがないよう、体験を通して実際の農業を知ってほしいとしています。
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