高校時代も「遅咲きの豪腕」だった藤平尚真(楽天)がついに覚醒! 忘れられない「高2秋の大号泣」【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.17』】
今季はリリーフに転向。その投球を見ると明らかに進化が感じられます。ストレートは常時150キロ~153キロの速球を投げ込み、125キロ前後のカーブ、140キロ台のフォークで圧倒する投球スタイル。コンビネーションを駆使して抑えていた昨年の投球と比べると、打者を圧倒している様子が見られます。高校時代から見ているものからすると、このパワーピッチングを待ち望んでいました。 今季は9回を投げて、11奪三振。3ホールドを記録し、どこまで数字を積み重ねられるか楽しみです。 16年のドラフトでは98年世代を代表する剛腕として世代をリードする活躍が期待されていました。足踏みが続きましたが、まだ26歳です。この1年間、シーズン通して活躍すれば、一流投手に近づくと思います。 思えば高校時代も内容面、実績面も開花したのは3年生からでした。今季を足がかりに遅咲きのブレイクを果たして欲しいと思います。