「息子の肩をもみ、自作フルコースを振る舞う」カネ持ち中国人親子の「ヤバい過保護」ぶりに引いた…00年代生まれ「小皇帝」の優雅な生活
自宅で「中華フルコース」
中国の富裕層の知人の息子(18歳)が、東京の日本語学校に入るというので、高級賃貸マンションの物件探しにお付き合いした。 【写真】アメリカ「極悪刑務所」に10年入った元ヤクザの哲学 GW期間中、一人暮らしを始めた息子を見に、知人が来日した。手土産は、『習近平新時代の中国の特色ある社会主義思想のテーマ論集』と題した本。594ページも「習総書記の重要講話」が詰まった共産党幹部たちの最新必読教材だ。ジーンと来ますなあ。 彼が「東京で旨い中華をごちそうしよう」というので、期待していたら、指定された場所は息子の新居。行ってみると、彼が厨房で7皿もの豪華な料理を必死に作っているではないか。 その間息子は、彼のスマホを取り上げ、寝転がってゲームに興じていた。
まさに「小皇帝」
「オレの料理が最高だと言ってくれるんだ」 何だ、息子に食わせたいだけではないか。 食後も彼が皿を洗い、息子の洗濯をし、部屋の掃除までしていた。その間、息子様はずーっと寝そべってスマホに熱中。 ゲームに疲れた息子がようやく起き上がって肩を回すと、彼は息子の後ろに回って肩を揉み始めた。そして、「明日は家電量販店に行こうな」などと話している。 「一人っ子世代の『〇〇後(リンリンホウ)』(2000年代生まれ)は『小皇帝(̪シァオファンディ』」とは言うものの、聞きしに勝る過保護ぶりだ。 「習近平読本」は熟読しますが、中国の将来って大丈夫なの? 「週刊現代」2024年5月18・25日合併号より
週刊現代(講談社)