ヨガでココロを整える!ヨガインストラクター・高野真利が教える【身体も心もやや元気な日のヨガ4選】
「ヨガでココロを整える」をテーマに、現在の心身の状態に合ったヨガをプロに教えてもらう、3回シリーズの2回目。今回はヨガインストラクター・高野真利さんが“身体も心もやや元気な日のヨガ”をご紹介します。 [初出:『Yoga&Fitness』vol.12]
常に心がけていることは 心身共に軸を作ること
ヨガに出会う前の私は、やる気さえあればほとんどの事は乗り切れると思っているタイプで、「心と身体は繋がっている」なんて考えたこともありませんでした。 今考えると、メンタルヘルスという言葉からかなり遠いところにいて、やる気というよりはただの気合い、もしくは勢いで生きていたのだと思います(笑) そんな私ですが、ヨガを学び心と身体の深いつながりを感じられるようになった今、常に心がけていることは【心身共に軸を作ること】です。「軸」とは心と身体が安定していて、最もバランスがとれた状態のこと。心を健康に保つために体を整えることは必須だと思っていますが、どちらかが前のめりだったり、消極的だったりすると、良い効果を得られないこともあります。 「ただ動く」のではなく、自分を観察して今の状態を知ること、そして必要なものを取り入れて、心も身体も心地よいと感じられることが重要です。 レッスンの中では「内観する」「受け入れる」「アプローチする」というプロセスを大切に、皆さん自身の軸を見つけられるようリードしています。 私自身、軸を見つけることはヨガの練習を始めた頃からの大きな課題ですが、一生完成はしないのだと思っています。それは、年齢を重ねれば身体は変化をするし、ライフステージも変わっていくから。その時の心地の良さ、その自分にあっているヨガがあるはずです。私にとってヨガは、理想の自分になる手段ではなく、日々を生きやすくするためのツールなんです。 ヨガを通して、皆さんが心も身体もより心地よくなっていくお手伝いができたら嬉しいです。
内観し受け入れる力を育てる パッシモッターナーサナ
前屈した姿勢により、自分の内側に集中しやすくなるポーズです。また、座位の安定した状態で行うことによって、不安を解消しありのままの自分を受け入れやすくなります。