【パリ五輪卓球】同門対決?カルデラノに敗れたA.ルブラン。兄弟で分かれた嬉し涙と悔し涙
「卓球を始めた時からそれが私の目標でした。最後まで勝ち進んでメダルを目指して戦いたいです」(カルデラノ)
●男子シングルス3回戦 カルデラノ(ブラジル) ‐3、5、6、3、8 A.ルブラン(フランス) 地元フランスの熱狂的な応援を受けつつ3回戦でアレクシス・ルブランは1-4で敗れた。相手は世界ランキング6位のウーゴ・カルデラノ(ブラジル)。実はカルデラノとルブランは同門対決。カルデラノの専任コーチのジャンロネ・モウニーはフランス人で、フランス協会と「チーム・ルブラン」のコンサルタントも務めている。 カルデラノが練習するドイツの「オクセンハウゼン」でコーチするかたわら、ルブラン兄弟のいるフランスの「モンペリエ」クラブにも行くことが多い。 同じくコンサルタントをしているフランスのブロンデル氏いわく「フランスだろうがブラジルであろうが関係ない。彼らが目指すものはもっと上にあるのだから、嫉妬することなく、お互いが切磋琢磨すればいい」。ルブラン兄弟はシーズン中に「オクセンハウゼン」を訪れ、カルデラノと練習することもある。 カルデラノ 「試合の始まりは変な感覚で台上でのコントロールが難しかった。その後、幸運にも落ち着いてプレーすることができ、試合を通してどんどん良いプレーができました。観客がアレクシスを応援していたにもかかわらず、私はすべてのポイントで何をすべきかと集中することができました」 「オリンピックでメダルを獲得すること。卓球を始めた時からそれが私の目標でした。最後まで勝ち進んでメダルを目指して戦いたいです」 東京五輪では準々決勝でリードを奪いながら、メダルを意識したのか、オフチャロフに逆転負けを喫したカルデラノはその試合の経験を活かすことができるだろうか。 歓喜の渦の中にいた弟、フェリックス。悔恨の涙を流したアレクシス。明暗を分けたが、この二人が狙うのはシングルスだけではない、フランス初の団体のメダルなのだ。