進まぬ憲法改正 岸田首相「総裁任期中の実現」表明も…国会閉会なら「言行不一致」党首討論でサプライズあるか
膠着(こうちゃく)事態に陥った改憲論議だが、一部では与野党の党首が1対1で論戦を展開する「党首討論」(19日)で、岸田首相による「何かサプライズがあるかもしれない」とみる向きもある。
岸田首相はこれまで、「自民党派閥の解散」や「現役首相として初の政治倫理審査会出席」など電撃的な決断で、周囲を驚かせてきた。仮に国会会期を延長して改憲論議を前進させることができれば、総裁再選に向けて保守層を引き付けることができるかもしれない。その意味でも、19日の党首討論は要注目だ。
■岩田明子(いわた・あきこ) ジャーナリスト・千葉大学客員教授、中京大学客員教授。千葉県出身。東大法学部を卒業後、1996年にNHKに入局。岡山放送局で事件担当。2000年から報道局政治部記者を経て解説主幹。永田町や霞が関、国際会議、首脳会談を20年以上取材。昨年7月にNHKを早期退職し、テレビやラジオでニュース解説などを担当する。月刊誌などへの寄稿も多い。著書に『安倍晋三実録』(文芸春秋)。