高校生のデート、キス、性交が18年間減少 行動調査「面倒と思う子も」武蔵大・林教授
──性行動の経験が早いデメリットとは
「極めて早期の性交経験は心理的な面からも、妊娠のリスクや性犯罪の誘発の面から良くない。ある程度の年齢になれば、避妊対策や性感染症予防などは当然考慮すべきだ」
──デートやキスの経験率に関して、ほぼすべての調査時期で高校生女子が男子より高かった
「女子は男子よりも経験年齢が早いといわれる。年上の男子とデートすることや、活発な女子が複数の男子とデート経験することから、男子に比べて数ポイントから10ポイント差が維持されるのではないか」
──中学生男子の自慰経験率が17年調査の約20%から約40%に倍増した
「要因は分からない。性的な描写の激しい漫画が年齢制限なく閲覧できる影響ともいわれる」
──高校生男子の性交の経験率は99年(26・6%)、2005年(30・3%)に比べ、23年は12%と半減した
「早期の性交経験が最も進んでいたのが1980年代生まれとなる。単に遅れているだけなのか。それともずっと経験しない人が増えていくのか。これからどういう伸びをするのか見ないといけない」(奥原慎平)