松村北斗が見せた“緻密な芝居”にドラマPも脱帽「丁寧に表現してくれていてもう敬服という感じ」<西園寺さんは家事をしない>
松本若菜が主演、SixTONES・松村北斗が出演中の火曜ドラマ「西園寺さんは家事をしない」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)の第7話が8月20日(火)に放送される。このたび、本作のプロデューサーを務める岩崎愛奈氏のコメントが到着。第7話放送に向けて注目ポイントを語った。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】プリクラを撮る松村北斗“楠見”親子&津田健次郎“横井” ■同居を機に“幸せ”や“家族”について考えるハートフルラブコメ 同ドラマは、「ホタルノヒカリ」などを手掛けたひうらさとるによる同名コミック(講談社「BE・LOVE」連載)が原作。徹底して家事をしない主人公・西園寺さんと年下の訳ありシングルファーザーとその娘の風変わりな同居生活を通して「幸せって何?家族って何?」を考えるハートフルラブコメディー。 アプリ制作会社に勤め、誰もが認める「しごでき」な女性である一方で、“仕事は好き! 家事は嫌い!”という人間味溢れる主人公・西園寺一妃を松本、西園寺さんが勤める会社に転職してきたエンジニアで、実は4歳の娘・ルカ(倉田瑛茉)を育てるシングルファーザーの楠見俊直を松村が演じている。 ■西園寺さん&楠見に関わる登場人物を演じているのは… また、ミステリアスな料理系YouTuber「カズト横井」こと横井和人役で津田健次郎、アプリ制作会社「レスQ」の社員たちをまとめる社長・天野竜二役で藤井隆、入社1年目で西園寺さんのアシスタントとして直属の後輩になり、現在は良き相棒として行動を共にしている武田英美里役で横田真悠が出演。 さらに、ラクに家事ができるよう家事全般をサポートする“家事レスQ”のレシピコンテンツの制作担当・佐藤千沙子を濱田マリ、西園寺さんの高校時代からの親友・小西洋介を塚本高史、同じく親友の宮島陽毬を野呂佳代、西園寺さんの父・康平を浅野和之が演じるなど、個性豊かな面々がストーリーを盛り上げる。 ■横井の真っすぐな思いに触れ、西園寺さんが“まさか”の行動に出る 8月13日放送の第6話では、ついに、西園寺さんに「僕はあなたが好きです。お付き合いしたいと思っています」と告白をした横井。横井の真っすぐな思いや素顔、そして考えに触れたことで、西園寺さんの心境に変化が。 横井に真摯に向き合いたいと考え、反対する楠見を説得し、横井に“偽家族”の全てを話すことを決意。横井を“偽家族”に招待し、理解不能とドン引かれるかと覚悟していたが…横井はまさかの“偽家族賛同”を宣言。そして、“仮彼氏”というポジションを提案した。 まさかまさかの斜め上を行く展開にSNSでは、横井の器の大きさを称賛する書き込みや、“仮彼氏”という発想に対する意見などが飛び交った。 ちなみに、白熱する家族会議中にルカが、「ねぇねぇ見て!こぼしたよねぇ~」と牛乳をぶちまけていたシーンもSNSで多くの反響が。 同シーンの撮影では、倉田が周りで準備を進めるスタッフたちに、「ねぇねぇ下見て!踏んだら汚れるよ!」「でも瑛茉ちゃんは(こぼしてないから)悪くないよ!」と上機嫌に伝え、めったに起こらないシチュエーションを存分に楽しむ、劇中同様キュートな姿を目撃することができたそうだ。 ■プロデューサー・岩崎愛奈「人と人との心が近づく温かさを感じました」 ◆原作中の“一言”を膨らませ、西園寺さんと横井の心が近づく場面が完成 第6話では、横井の素顔が見えるシーンがあったかと思います。中でも、こども食堂”のくだりは、横井の人柄を表したシーンになっていたのではと思います。この場面は、原作で横井が「時々ボランティアでシングルマザーのシェルターや困っている人たちのシェアハウスなどに料理しにいく」と一コマで話していたエピソードを膨らませたものなんです。 子ども食堂での西園寺さんとのやりとりで、横井は「家族以外にも頼れる人がいるんだぞという考えが広まってほしい」と話していますが、それが西園寺さんが思い描いてきた“偽家族”のあり方や、彼らが築いてきた関係に通ずるものがあると考えました。 そう考えて入れたシーンなので、西園寺さんの中に “この人ステキだな”と感じる気持ちがグッと芽生えるものになったかなと思います。 そんな西園寺さんと横井の表情がとてもすてきで、2人の心が近づいたなと思わせてくれる松本さんと津田さんのお芝居がもう本当にすてきで。 柔らかくて優しくて、人と人との心が近づく温かさを感じました。 ◆“わからない気持ち”を探っている楠見の表情が物語をより複雑化させる 西園寺さんと横井の心が近づいていくのと同時に、楠見の気持ちが大きく動いていきそうな気配も見えてきています。 楠見は、第6話の家族会議でも話していたように、西園寺さんへの特別な思いは“家族愛”であるという答えを出しています。家族として西園寺さんを大事に思っているからこそ、西園寺さんの幸せを願い、自分とルカは出ていくと言う。 対する西園寺さんは、家族として大事に思っているから一緒にいたいと考えていて。お互いをとても大事に思っているということは2人とも同じ。それなのに、全く真逆の答えを出してしまうこの2人を、やっぱり面白いなと思いました。 そこに横井が入ってくることで、楠見の中に、今までの人生で体験したことのないような、なんなのかわからない未知の感情が生まれ始める。そんな自分でも理解できない感情に遭遇した楠見を、松村さんがとても丁寧に表現してくれていて、もう敬服という感じです。 楠見の中に生まれた小さな変化が繊細に表情に表れてきているのを観ているだけで、ワクワクしてしまいます。 それと同時に、楠見にとって、ここまでの西園寺さんとの暮らしが、彼にとてつもなく大きな何かをもたらしていることが見えるような気がして、切ないような嬉しいような気持ちにもなる。 “この感情はなんなんだろう”という疑問と向き合っている楠見の気持ちを、見ている方が一緒に探りたくなる気持ちにさせられるのは、間違いなく松村さんのお芝居の力。それが、物語をより複雑に、そして面白くしてくれていると感じます。 ◆ステキ男子×キュートなルカが紡ぐ“新しいキュン”にもん絶必至!? 第7話ではまず、“仮彼氏”というメンバーが新しく加わったことで、偽家族が一歩前進するところから始まります。そして、西園寺さんのマインドや楠見自身に変化が起こることで、彼らの知らないところで、偽家族の周りにも影響が出ていきます。 自分たちを助けてくれる人や協力してくれる人はたくさんいるんだぞと感じられる場面がいろいろ出てくるのですが、これはまさに、横井が第6話で話していた「家族以外にも頼れる人がいるんだぞ」という考えの再現と言えます。そしてそれが、楠見と横井の新たなステップにもつながる。 楠見はこれまで、西園寺さんやルカと一緒にいるシーンがほとんどでした。なので、横井とのシーンはどんなことになるんだろうと思っていたんですが、2人が見出す意外な関係性を感じることができるすてきなシーンになっていると思います。 また、楠見と横井の間で楽しそうにしているルカ、この組み合わせを現場で見た時になんだか新しい「キュン」の形を見た気がしました。キュンといえば恋を連想しますが、恋ではなくても、お互いに思い合って心を通じ合わせている人と人が幸せそうにしている姿には、「キュン」が生まれるんだなと。そんな新しい「キュン」をぜひ楽しみにしていただきたいです。 ルカ役の倉田瑛茉ちゃんは、実は人見知りさんなのですが、撮影現場で津田さんには自然と心を開いていて。慣れるまでモジモジしちゃうかな?と思っていたら、気が付いたら津田さんに抱っこされていたり、自分からちょっかいを出していたり。そんな瑛茉ちゃんの姿は、物語にいい影響を与えてくれていますね。 子どもって、すごく順応性が高い。瑛茉ちゃんを見ていると、大人をがんじがらめにする固定概念や壁がないというのは、こんなに強いものなんだなと気付かされます。 楠見は“仮彼氏”が偽家族に参加したことがどうにも腑に落ちないでいる。呑み込めない、消化できない。でも、ルカはパパが持つ葛藤をあっという間に飛び越えていくんですよね。瑛茉ちゃん、そしてルカから、とても大事なことを教えてもらっているような気がします。 ◆新たな個性派キャラの登場でどう変わっていくか注目を 第7話のもう1つの見どころは、ニューヨークでのシーンです。仕事ができる西園寺さんですが、実は英語は苦手。 でも、言語の壁にぶち当たりながらもとにかく進んでみる!という西園寺さんの姿からは、彼女の明るさやあっけらかんとした感じが色濃く見えて、私はまたさらに西園寺さんという人が好きになりました。 単語や文法なんか正しくなくてもいい、とにかく伝えようとすれば伝わっちゃうものなんだ!という心意気を、若菜さんがとてもチャーミングに表現してくださっていて、とても楽しいシーンになっていると思います。 さらに、西園寺さんがニューヨークで出会う、異色の雰囲気の女性・橘エリサ(太田莉菜)の登場も注目ポイントです。エリサの登場で物語が大きく動いていく予感がしますし、ドキドキとちょっぴりのハラハラを感じてもらえると思いますので、楽しみにしていてください!