ポルシェ、911史上初のハイブリッドモデル“カレラGTS”と“カレラ”改良新型の予約受注を開始
ポルシェジャパンは5月29日、『ポルシェ911カレラ』の改良新型および、モデル史上初めてハイブリッドシステムを搭載した『同911カレラGTS』の予約受注を、全国のポルシェ正規販売店で開始した。 【写真】T-ハイブリッドドライブの心臓部となる新開発の3.6リッター水平対向(フラット6)エンジン ドイツ本国で今月28日に発表された新型ポルシェ911。その主力モデルであるカレラは、刷新された3.0リットル水平対向6気筒エンジン(フラット6)にツインターボを組み合わせ、先代モデルを上回る290kW(394PS)/450Nmを発揮するほか、ともにスペック向上となる0-100km/h加速4.1秒、最高速度294km/hを発揮する。 インテリアでは911モデルで初となるスタートボタンのほか、同じく初採用となる12.6インチの曲面フルデジタルメーターパネルが備わる。このディスプレイでは、レブカウンターを中央に配した伝統的なポルシェの5連メーターにインスパイアされた独自のクラシックディスプレイを含む、最大7種類の表示が可能だ。 また、10.9インチのセンターディスプレイで操作するポルシェコミュニケーションマネジメント(PCM)システムは、ドライビングモードのカスタマイズ性やドライバーアシスタンスシステムの操作性が大幅に改善され、新しいコネクティビティー機能の装備も改良型の特長のひとつとなっている。 インテリアで同様の刷新が行われた911カレラGTSは、心臓部に新開発の3.6リッター水平対向エンジンと電動ターボチャージャー、さらに電気モーターを組み合わせた“T-ハイブリッド”を搭載し、システム合計出力は398kW(541PS)を誇る。610Nmの最大トルクは8速デュアルクラッチトランスミッション(PDK)を介して路面に伝えられ、0-100km/hをわずか3秒で駆け抜ける。トップスピードは312km/hだ。 このGTSの改良は足回りや外観にも及び、前者は可変ダンパーシステム(PASM)を備えたスポーツサスペンションと、カレラと比べ10mm低い車高、さらに初めて標準装備されたリヤアクスルステアリングと、同じく標準装備の幅21インチホイールと315/30 ZR 21リヤタイヤなどが挙げられる。後者ではフロントエンドにアクティブ冷却エアフラップを備える。これらのフラップは、アンダーボディのアダプティブフロントディフューザーによって補完され、冷却エアフラップとともに制御されることでエアロダイナミクスを最適化するという。 オプションのエアロキットを装備することでさらにパフォーマンスを高めることが可能となる新型ポルシェ911カレラや、同911カレラGTSなどの価格は1694万~2615万円(税込)。モデル別の価格は下記のとおりだ。 車種/ミッション/ハンドル/価格(税込) 911カレラ/8速PDK/右/左/1694万円 911カレラ・カブリオレ/8速PDK/右/左/1943万円 911カレラGTS/8速PDK/右/左/2254万円 911カレラGTSカブリオレ/8速PDK/右/左/2503万円 911カレラ4 GTS/8速PDK/右/左/2365万円 911タルガ4 GTS/8速PDK/右/左/2615万円 911カレラ4 GTSカブリオレ/8速PDK/右/左/2614万円 [オートスポーツweb 2024年05月31日]