セリカGT-FOUR の魂を『GR86』に、300馬力の「ラリーレガシーコンセプト」発表…SEMAショー2024
トヨタ自動車は11月5日(日本時間11月6日未明)、米国で開幕するSEMAショー2024において、『GR86ラリーレガシーコンセプト』を初公開する。 【画像全5枚】
このコンセプトカーは、2024年モデルの『GR86パフォーマンスパッケージ』をベースに、トヨタのモータースポーツの歴史と未来を融合させた意欲作となっている。
世界ラリー選手権(WRC)の米国復帰の噂を受け、トヨタは過去の栄光を振り返り、新たなコンセプトカーを製作した。このGR86ラリーレガシーコンセプトは、かつて活躍したST185およびST205型『セリカGT-FOUR』ラリーカーからインスピレーションを得ており、『GRカローラ』の3気筒ターボエンジンとGR-FOUR AWDドライブトレインを搭載している。
開発チームは、GR86のシャシーを大幅に改造し、GRカローラのG16E-GTSエンジンとAWDシステムを搭載するための調整を行った。フロントサスペンションやステアリングラックの変更、カスタムサブフレームの製作など、多岐にわたる改造が施されている。
エンジンは300hp、273lb-ft(370Nm)のトルクを発揮するGRカローラの仕様を維持しているが、さらなるチューニングによる性能向上の余地も残されている。
外装は、トヨタの伝統的なラリーカラーのレッドとグリーンを基調としたヘイローホワイトで仕上げられ、大型のラリー用マッドフラップやカスタム排気システム、セリカGT-FOURを彷彿とさせるスポイラーなどが特徴的だ。
内装には、ホワイトのフルケージが装備され、レッドの6点式ハーネス付きレーシングシートが採用されている。これらはトヨタガズーレーシングのカラースキームに沿ったデザインとなっている。
GR86ラリーレガシーコンセプトは、トヨタの伝統と革新を融合させる戦略的アプローチを体現している。
レスポンス 森脇稔